千蟲姫エリヴィラ
「エ、エリヴィラさんに……」
少年は、恐る恐る自らの願望を口にした。
「エリヴィラさんに、してほしい……」
「そう、犯されたいの? この私に……」
すと……と、ドレスのスカートの部分が落ちる。
露になる下半身は、何もつけていない状態。
その縦筋のような女性器に指を沿え、エリヴィラはその入口を左右に広げた。
「この膣内にペニスを咥え込まれ、精液を搾り尽くされたいの?」
「……!!」
淫猥なピンクの肉を目の当たりにし、少年は何度もうなづく。
「……なら、相手をしてあげる」
エリヴィラはベッドの上で尻餅をつく少年の下半身をまたいできた。
そして、そのまま腰を落としてくる――
「うぁ、ああ……」
彼女の股間にある狭そうな割れ目、そこからはピンク色の柔肉が覗いていた。
今から、あれに包み込まれるんだ。あの中に、自分の肉棒が――
エリヴィラは少年のペニスに手を沿え、自らの性器の入口に亀頭を密着させる。
「ああ……!」
余りにも柔らかく、温かいその感触。
あのワームの搾精を受けていなければ、少年は一瞬で絶頂していただろう。
快楽に歪む少年の表情を見下ろし、エリヴィラは口元を歪める。
「淫魔の膣に挿入できる…… そんな幸運が巡ってくる人間は数少ない。
太古より淫魔の存在を知る者達が憧れ続けた快感、その身で受ける覚悟はいい……?」
「は、はい……!」
「じゃあ、天国を味わいなさい」
ずぬ、ぬぬぬぬぬ……
エリヴィラは、一気にその腰を落としてきた。
「あ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
エリヴィラの膣内に挿入した瞬間、少年は顔を歪ませて絶叫する。
そこは溶鉱炉のように熱く、ゼリーのように柔らかく、生物の胃腔のように蠢いていた。
「うぁ……! あああぁぁ!!」
悶え叫ぶ少年の腰に跨る、エリヴィラの小さな体。
その少女の蜜壷の中で、少年のペニスは蹂躙される。
「ふふ…… 膣の味は気に入った? 私の下で悲鳴を上げなさい」
にゅぶ…… くちゅ……
柔らかく絡み付いてくる内壁、侵食してくるような快楽にペニスが溶けそうになる。
「あぅ…… も、もう出るぅ……!」
「じゃあ、とどめに…… 締めてあげる」
……きゅぅぅぅっ!
エリヴィラの蜜壷が絡み付きながらきゅっと収縮し、少年のペニスは柔らかい内壁に圧迫された。
無数のヒダにまとわり付かれたまま締め上げられ、快楽の電流が彼の全身を痺れさせる。
「あぅぅ……! あああぁぁ…… あ――ッ!!」
どくん、どくどくどくどく……!
その刺激の前に、少年はあっけなく絶頂を迎えた。
エリヴィラの蜜壷に包まれ、締め付けられての射精――それは、天にも昇るような快感だった。
「ふぁ…… あああぁぁ……」
エリヴィラの体の下で身を震わせ、彼女の柔らかい太腿に爪を立てながら蜜壷に精を注ぎ込む少年。
いや、正確には蜜壷に精を吸われているのだ。
少年の意志など関係なく、ただ精を貪欲に吸い上げる魔性の穴――
「どう? サキュバスに乗られるというのは、こういう事よ」
理性すら失いそうな少年の顔を見下ろし、エリヴィラは口元を歪める。
「次は動いてあげる。存分に精を吐き出し、我が糧としてあげるわ」
じゅぷっ! ずにゅっ! じゅにゅっ!
エリヴィラは、少年のペニスを膣内に収めたまま腰を躍らせ始めた。
円を描くように腰を振り、上下に動かし――
そして、少年の肉棒は蹂躙され尽くした。
ぬめるヒダヒダに覆われた内壁がペニスを擦り、扱き立てる。
怪しい蠢きと締め付けを感じながらの、強制的な上下運動。
「あ、ああぁぁ……! うあぁぁぁぁぁぁ――ッ!!」
少年はこの世の天国を味わい、そして一瞬で絶頂した。
「また、私の中で果てた…… 生殖には結びつかず、ただ私の食餌となるだけの虚しい射精。
ライオンが草食動物を貪るのと同義なのに、あなたは悦び悶えている。人間というのは実に滑稽ね」
腰を休め、エリヴィラはくすくすと笑った。
「そんな貴方は、皆の慰み者になりなさい――」
す……と、エリヴィラは少年の胸の上に右掌を置いた。
「おいで、ジェル・ワーミア」
彼女の右腕がどろどろと液状化し始め、たちまち粘体となる。
それはじゅるじゅると少年の胸の上で広がり、上半身を覆い尽くしてしまった。
「うぁ……! あああ!」
突然の恐怖と、上半身の性感帯を嫐るようにまとわりついてくる刺激に声を上げる少年。
その粘体は、少年の上半身を包み込んで愛撫してきたのだ。
「ワーム、嫐りなさい」
さらにエリヴィラの左袖からは、さっき少年の精を啜り取った搾精ワームが頭をもたげた。
しかも、袖から這い出したのは一本ではなく十本以上。
それが少年の乳首、陰嚢などに次々とむしゃぶりつく。
「あ、あぅぅ!」
ぬめりを帯びたワームの口内で、敏感な乳首をねぶり尽くされる少年。
まるで搾乳するかのように、ワームは両乳首をちゅぷちゅぷと吸い立ててくる。
さらに陰嚢をもワームが咥え込み、にゅるにゅると柔らかく揉み立ててきたのだ。
「あ、ああぁぁぁぁ……!」
玉袋を異形の搾精蟲に啜られ、少年はエリヴィラの体内でペニスを震わせた。
まるで連携するかのような蜜壷とワームの責めに、少年はたちまち精液を膣内に撒き散らせてしまう。
「どう、愉しい?」
粘体に上半身を包まれて愛撫され、ワームに啜られている少年を見下ろしながらエリヴィラは笑った。
「た、たすけて…… もう……」
「泣き言にはまだ早い…… おいで、リル・マンティス」
エリヴィラの下腹部から、カマキリの両腕と下半身を持った女性が這い出してきた。
そのままカマキリ娘は少年にのしかかり、嗜虐的な笑みを浮かべながら彼の顔を舐め回す。
そればかりか、その舌は少年の口内にまで侵入してきた。
「リル・マンティスの卵管も、人間にとって極上の絶品。
後で味あわせてあげるから、存分に白い粘液を吐き出すといいわ――」
「そ、そんな……!」
このエリヴィラに犯された後、リル・マンティスとやらにも犯されるのか……?
これ以上快感が続いたら、頭がおかしくなってしまいそうだ。
「もう、あなたは逃げられない―― ここを私の世界にしてあげる」
エリヴィラの膝から下が、にゅるにゅると溶けてベッド上に広がっていく。
そのピンクの肉渦はベッド上に溢れ、そのまま床にまで侵食し始めた。
「な、なにを……あうっ!」
エリヴィラの肉壷に精を搾り出されながら、少年は異常におののく。
彼女の体から染み出した肉渦は床どころか壁を伝わり、部屋全体がピンク色の肉に飲み込まれようとしていた。
「な、なんだこれ……!?」
「私との交わりを望んでいたのでしょう? これこそ、真の交わり……」
部屋は、肉によって完全に飲み込まれてしまった。
まるで、何かの生物の体内にいるかのようだ。
肉で出来た部屋に囚われ、そして少女に犯されている――それが、今の少年の状況だった。
「ああ、あぐぅぅぅぅ……!」
じゅる、じゅるるるる……
この肉で包まれた空間の中で、少女は貪欲なまでに少年の精を啜っていく。
全身を粘体で包まれ、ワームに啜られ、リル・マンティスに口内を犯されながら――
「うぁ、ああぁぁぁ……!!」
どくん、どくどく……
じゅぷ、じゅるじゅるじゅる……
「あ、あああああ――ッ!!」
どく、どくどくどく……
少年の喘ぎ声と淫らな粘音が、異界と化した部屋に延々と響いていた。
ひとしきり少年の精を吸い取った後、エリヴィラは腰を上げる。
「あなたの精、堪能させてもらったわ。次は、私の可愛い蟲達の番。
我が身に宿す千の蟲は、私の僕であり私の体の一部―― これもまた、私との交わり」
エリヴィラの蜜壷から解放される少年のペニス、それと同時に少年の口内を犯していたリル・マンティスが動き出す。
このカマキリの姿をした女性は、そのまま彼の腰をまたいできたのだ。
そして一気に腰を落とし、少年の肉棒はリル・マンティスの卵管へと飲み込まれる。
「え……!? あああぁぁぁぁ!!」
くちょくちょと締め付けられ、少年は身体を震わせた。
彼女の卵管は容赦なく肉棒を搾り、きゅぷきゅぷと小刻みに締め上げてくる。
「うぁ、ああぁぁぁ…… い、いいよぉ…… もう……」
どぷっ、どくどくどく……
密着してくる内壁の刺激で、たちまち達してしまう少年。
卵管内に放たれた精液を吸い上げると、リル・マンティスは笑みを浮かべながら少年から離れた。
解放された――? そう思った矢先、少年の上半身を包み込んでいた粘体がじゅぷじゅぷと蠕動を始める。
「え……? う、うわぁぁぁぁ!」
そのピンクの粘体は渦を巻きながら、少年の下半身までも包み込んでしまう。
そしてペニスにも粘体が巻き付き、ぐちゅぐちゅと刺激された。
肉棒を覆い込むように愛撫され、少年の頭はたちまち真っ白になる。
「あ、あああぁぁぁ……」
たちまち、粘体の中に精を漏らしてしまう少年。
粘体はしゅるるとペニスから離れ、そして肉で覆われた壁からは蜘蛛の下半身を持った女性が這い出す。
「ひ、ひぃ……!」
少年は横たわったまま、逃げる余力すら残されていない。
蜘蛛娘はまるで獲物を絡め取るように、下腹の先から吐き出した粘糸を少年に浴びせかけた。
そのまま彼の身体を引き寄せ、下腹の先端にやわやわと開いている穴を少年の腰に向ける。
その穴からは粘糸がしたたり、柔らかそうなイボとヒダがうねうねと蠢いていた。
「あ、あ……!」
そんな淫らな肉穴がペニスに迫り――そして、少年はようやく理解した。
自分は、エリヴィラの身に宿っているという蟲達に輪姦されているのだ。
――じゅぷり。
蜘蛛女の生殖孔にくわえ込まれたペニスは、猛烈な歓迎を受けた。
柔らかいイボがあちこちに押し付けられ、ヒダがカリなどの性感帯を擦りたてる。
蜘蛛女が僅かに腰を動かすだけで、少年はとろけるような刺激を味わった。
そして10秒ももたず、少年は異形の女性に精液を捧げる。
蜘蛛女が離れると、次は周囲を覆う肉壁から吸盤に覆われた触手が――
「うわ、うぁぁぁぁぁッ!」
触手は少年の全身に絡み、ペニスを重点的に弄ぶ。
吸盤で敏感な亀頭を刺激され、少年はたまらず精を漏らした。
触手は吸盤から精液を吸い上げた後、締め上げていたペニスを解放する。
「ふふ…… 皆の慰み者よ。千の蟲、全てを味わいなさい」
今まで黙って見ていたエリヴィラは、様々な蟲に犯されていく少年に笑いかけた。
「や、やめて…… もう……」
そう懇願する少年の腰に、今度はクラゲのような搾精蟲が貼り付く。
ぷりぷりの軟体に肉棒を締め上げられ、クチュクチュと刺激される感触。
「は、はぁぁぁぁ……」
少年は恍惚の表情を浮かべ、ペニスを軟体に包まれたまま射精した。
存分に精を吸い取ったあと、クラゲ状の搾精蟲は少年から離れていく。
「た、助けて……」
「今さら、どこに逃げる事もできない。ここは貴方の部屋ではなく、私の体内。
ここで貴方は千の搾精蟲に、永遠に陵辱され続けるの――」
「え!? そ、そんな……!?」
少年は周囲を見回した。
周辺は完全に肉壁で覆われ、まさに体内のような様相を示している。
ここが、エリヴィラの中? この部屋ごと、彼女の中に取り込まれてしまったのか……?
じゅるるるるるる……
「あ、ああッ!」
少年が思考している間もなく、新たな刺激が彼を襲った。
肉床から巨大な舌が伸び、少年の全身を飴玉のように舐め回してきたのだ。
「ひ、ひぃぃ……!」
そのままペニスを舐め尽くされ、少年はその舌を白濁液で汚す。
それから――少年は完全に異形の蟲や、人間女性に近い外見をしている蟲に犯され続けた。
「あ、ああぁぁぁ……!!」
にゅぐ、にゅぐにゅぐ……
アメーバーのような蟲にペニスを包まれ、そのグリーンの体内に精液を注ぐ。
ぐっちょ、ぐっちょ、ぐっちょ……
ハエの腹部と羽を持つ美女に犯され、その狭い生殖孔に白濁液を撒き散らす。
ちゅぷっ。くぷ、くぷくぷ……
奇妙な粘液の中にペニスを浸けられ、柔らかくまとわり付いてくる快感で果てる。
ちゅば、ちゅば、ちゅばっ!
女性の生首から六本足が伸びたスタイルの蟲に口淫され、その口内に射精する。
しゅるるるるるるる……
とてつもなく長い胴体を持った蟲に全身をがんじ絡めにされ、ペニスも尾で締め付けられて絶頂する。
ねちゃ、にゅるるるるるる……
ナメクジのような軟体少女に腰に巻き付かれ、ぬめった肉洞に精を吸い出される。
ぬる、ぬるるるるる……
ペニスに怪しい体液を塗りたくられ、そのとろけるような刺激で精を漏らす。
「う、うぁぁぁぁ……」
どくん、どくどくどくどく……
千の蟲に精を捧げるまで終わらない悪夢。
そしてそれが済めば、また最初の蟲に犯されるのだ。
少年はエリヴィラの体内で、永遠に陵辱され続けるのである。
永遠に、永遠に――
こうしてエリヴィラは、少年を己の体内に呑み込んでしまった。
この交わりは、少年自身が望んだ事――そう思えば、憐れみすら感じない。
彼女の今宵の遊戯は終わり、また翌晩には新たな慰み者を探す。
自慰で快感に浸る愚か者を、蟲で陵辱する――
そんな千蟲姫エリヴィラによる遊戯は、毎晩のように行われているのである。
今宵の千蟲姫の玩具は、あなたかもしれない――
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