千蟲姫エリヴィラ
「さっきの、ワームで……」
少年は、エリヴィラにそう告げた。
ざらざらの粘膜に絡み付かれながら、吸い立てられる感触。
あれを、もう一度味わいたい――
「そう、ワームがいいの。あの子、上手だものねぇ」
するるるるる……と、エリヴィラのほっそりした右腕が異形の蟲に変わっていく。
ワームはそのまま頭をもたげ、少年の方に伸び――
「いいわ。その精を啜り取ってあげる。存分に出し尽くしなさい」
しゅるるる……と迫るワームの頭。
その口腔がくちゅりと開き、少年に快感を与える肉洞があらわになる。
「あ、ああ……」
粘液でヌメり、淫猥に蠢く肉洞――そこに、彼のペニスは囚われようとしていた。
あの中に挿入してしまえば、精液を搾り尽くされるまで離してもらえないだろう。
しかしワームの口内を見詰める少年の瞳に恐怖はなく、もはやこれから訪れる快感への期待のみ。
そして搾精の口腔が、今にも律動するペニスを呑み込まんと迫る――
にゅる、にゅにゅにゅ……
「うぁ……! はぁぁぁぁぁ……」
その肉洞の中に、少年のペニスは埋もれてしまった。
同時に内部がすぼまり、柔らかく細かな突起がペニス全体に押し付けられる。
「き、気持ちいい…… うぁぁ……!」
さらに、突起がうぞうぞと蠢き始めた。
さっきも受けた、ペニスを甘く柔らかく這い回られる快感。
「ふふ、これが望みだったのでしょう。ワームの愛撫に屈服し、白濁液を漏らす……
搾精生物のエサになる人間は、みな幸せそうな顔をするわ」
「ぐぅ…… ああぁぁぁぁ!!」
亀頭周辺をざわざわと刺激され、たちまち少年は絶頂した。
ワームに咥え込まれたペニスはびくびくと脈動し、その先端から精液が溢れ出す。
内部に吐き出された精液を、すかさずワームは吸引し始めた。
「うぁ……! す、吸われてるよぉ……」
ペニスを吸い立てられる感触に少年は悶え、表情を歪める。
――こんなの、我慢できる訳がない。
精液を吸い立てながらも、内部のブツブツはうぞうぞと蠢き続けているのだ。
「柔突起での刺激と、吸引動作の相乗効果…… あなたでは10秒とて耐えられはしないわ」
エリヴィラは目を細め、快楽に喘ぐ少年の姿を眺めた。
「この子がどれだけの男を屈服させ、その精を啜り取ってきたか…… 搾精ワームの与える快感、その身で味わいなさい」
「あ、うぁぁぁぁぁ!!」
どくん、どくどくどく……
エリヴィラの言葉通り、10秒ももたずに二度目の精を放つ少年。
そのぬめった肉壁はペニスにみっちりと密着し、そして吐き出した精液を吸い上げられる。
その間も絶えず柔突起が蠢き、少年は延々と快楽の責めを受け続けるのだ。
「ふぁ、ああぁぁぁ……」
「ふふ…… 蠢き、締められ、揉まれ、吸われ、無様に悶えながら精液を漏らす……
みっともなくて可愛いわ、あなた」
この上なく侮蔑した視線と淫らに歪む口元、そんな表情でエリヴィラは微笑んだ。
ずるるるるるる……
根元までペニスを咥え込んだワームが、カリのくびれの部分まで引いていく。
……ずりゅっ。
そして内壁を擦り付けながら、また一気に奥まで呑み込まれた。
「う、うぁぁぁぁッ……!!」
その刺激に、少年は声を抑えることができない。
また抜ける寸前までワームが引き、そして一気に呑み込まれる。
そんな緩やかなピストンは、少年をみるみる押し上げていった。
「ダ、ダメ……! それ、だめぇ……!!」
性感を刺激するための、緩慢な上下運動。
少年は、三度目の精をワームの中に噴き出させる。
「う、うぁぁぁ……」
ちゅるちゅると吸い立てられ、腰をヒクつかせる少年。
こうまで気持ちいいことがこの世にあるのか――? そう思わせるような搾精であった。
「情けない…… 女性を屈服させるための男性器をワームに啜られ、射精してしまうなんて。
一方的に搾り取られる屈辱、存分に味わうがいいわ」
エリヴィラは微笑みながら、蔑みの言葉を口にする。
「あ、あ、あ……!」
じゅるじゅると精液を吸われながら、少年は必死で言葉を紡いだ。
まるで、魂までも吸い取られていくような危険な快感。
「も、もう…… やめ…… て……!」
「あら、なぜ? ワームに吸い尽くされたかったのでしょう?」
「気持ちよすぎて…… 狂いそうに……」
「構わないわ、悶え狂いなさい」
じゅぷ、じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ……!
ワームの緩慢な上下運動が、猛烈なピストンに変化した。
内壁を絡ませながら、柔突起でペニス全体を刺激しながら……
人間では絶対に不可能な責めを受け、少年の理性は一気に飛んだ。
「うぁ…… あああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
どく、どくどくどくどくどく……
たちまち弾ける白濁液、それでもワームは責めを緩めない。
少年は、魂を精に変えて吸われていくような感覚を味わった。
精が…… 精が、吸われていく……!
「あああぁぁぁ……!! やめて、助けて……」
「吸い尽くすまで終わらないわ。最高の快楽でしょう?」
「あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
股間に吸いつかれたまま、身体を弓なりに反らして悶える少年。
ワームは激しいピストンを送り、彼のペニスに吸い付きながら扱き立てている。
「うぁ、あああぁぁぁぁぁぁ……!!」
「もっと鳴きなさい。快楽に狂い、己を失う…… これほど素敵な見せ物はないわ」
身体をのけぞらせ、ワームの強烈な搾精を受ける少年。
もはや壊れた蛇口のように、彼のペニスからは精液が漏れ続ける。
同時に味わう凄まじいまでの快感に、少年はもはや壊れる寸前だった。
いくら腰を引いても快感からは逃れられず、彼は泣き喚きながら悶絶する。
「ひ、ひぃ…… も、もうやめて……! し、死ぬ……!」
「良かったわね、望む以上の快楽が得られて」
「あ、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ……!!
どぷっ、どぷどぷどぷ……
――そして、2時間が過ぎた。
「い、いいぃぃ…… きもちいいよぉ……」
少年はもはや完全に理性を失い、ワームに精を啜り取られるだけの存在になっている。
ほんの2時間ほどの搾精で、エリヴィラは少年の精神を崩壊させてしまったのだ。
男性器をワームに啜られ、精液を吸い取られるだけの射精人形――
じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ……
どぷどぷどぷ……
「あ…… ひ……」
ワームの与える甘美な刺激に対し、少年は声にならない声を漏らしながら射精する。
「ふふ、もう垂れ流しね」
自らの肉体の一部でもあるワームを通じて、エリヴィラは少年の精をたっぷりと搾り取った。
そして、あと一回の射精でこの余興も終わる。
「……はい、これでフィニッシュ」
じゅぷ、ずちゅずちゅずちゅ……
上下運動と内部のうねりにさらされ、ワームの口腔内で弾ける精液。
果てると同時に、少年はがくんと首を垂らした。
そして彼の身体は、そのままピクリとも動かなくなる。
「ごちそうさま、楽しい遊戯だったわ」
しゅるしゅると、異形のワームから人間のものへと変化していくエリヴィラの右腕。
彼女は息絶えた少年を一瞥した後、そのまま姿を消した。
こうして獲物を存分に弄び、エリヴィラは闇へと消えていった。
彼女の今宵の遊戯は終わり、また翌晩には新たな慰み者を探す。
自慰で快感に浸る愚か者を、蟲で陵辱する――
そんな千蟲姫エリヴィラによる遊戯は、毎晩のように行われているのである。
今宵の千蟲姫の玩具は、あなたかもしれない――
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