千蟲姫エリヴィラ
「ま、繭で……」
躊躇しながらも、少年はエリヴィラに告げた。
快楽の繭、という言葉に猛烈に惹かれたのだ。
エリヴィラの淫気を吸い込んだ少年は、既に快楽の虜となっていた。
快楽の繭に包み込まれる…… それは、どのような感触なのだろうか。
「繭で包んでほしい……? じゃあ、ベッドの上に寝転がって」
「……」
不安感を抱きながらも、少年は素直にベッドの上で横たわる。
エリヴィラはその真横まで歩み寄ると、彼の胸の上で右腕を突き出した。
そのドレスの袖から、何か細かいものが大量にボタボタと落ちる。
少年の体の上に、小型の奇妙な蟲がボタボタと……
「あ……!? うわぁぁぁ!!」
大量の蟲を胴の上に撒かれ、驚きと恐怖の悲鳴を漏らす少年。
その親指ほどのサイズの蟲達は、まるでカイコのような形状をしていた。
しかし芋虫状の胴部からは、退化した手足と可愛らしい少女の頭部が備わっている。
そんな奇怪な蟲の大群が、ぞわぞわと少年の胴部を這い回っているのだ。
「ぐ……!」
身体を這われるくすぐったい感触に、彼は身をよじらせた。
「シルク・セシス――見ての通り、カイコの搾精蟲。この子達は獲物を捕まえると、糸で覆い込んで繭にしてしまう。
そして繭に包み込まれた獲物は、シルク・セシス達に栄養を与え続けるだけの存在になるの」
「あ、ああぁぁぁぁぁ……!!」
シルク・セシス達はぞわぞわと蠢き、胴の上だけではなく全身まで広がっている。
少年の恐怖は頂点に達し、そのまま起き上がろうとした――
ふしゅっ。
シルク・セシスの一匹が、少年の右腕に糸を噴きかけた。
ねばねばとした粘糸はたちまち強靭な糸と化し、彼の右腕を絡め取ってしまう。
「うぁ……!!」
ふしゅっ、ふしゅっ、ふしゅっ……
もがこうとする少年の体中に、次々と粘糸を吐き掛けていくシルク・セシス達。
少年の体のあちこちが白く染まり、仰向けのままベッドに束縛された。
体中に吐き掛けられた糸は強靭で、腕も足も動かす事が出来ない。
「あ、ああぁぁぁ…… た、助けて……!」
「自分で望んだ事なのに、今さら懇願? でも無駄よ。
あなたはそのまま、その娘達によってゆっくりと繭にされていく。その様子を楽しませてもらうわ」
「や、やめ……」
ふしゅるるるるるる……
シルク・セシス達は少年の全身を這い回りながら、あちこちに粘糸を吐き掛けていく。
そのネバついた感触は、徐々に彼の性感を呼び覚ましていった。
恐怖によって萎えきっていたペニスが、ゆっくりと頭をもたげ始める。
「気持ちよくなってきたでしょう。シルク・セシスの糸は、人間男性を悦ばせる粘度でじわじわと絡み付く……」
「うぁ……、あ……!」
まるで、全身を優しく愛撫されているような感覚。
体中をぞわぞわと這い回っているシルク・セシスの感触が、性感をよりいっそう激しいものにする。
少年は細かな粘糸にまとわりつかれながら、とうとうペニスを怒張させてしまった。
「もう大きくしてしまって…… そんなに、男性器も糸に絡めてもらいたいの……?」
「あ、あ……!」
少年は、シルク・セシス達の視線が塔のように屹立したペニスに注がれるのを見た。
幼いと言ってもよい容貌の彼女達は、あどけない顔に淫靡な笑みを浮かべる。
そしてシルク・セシス達は、くぱっと口を開けた。
「やめ…… やめて……」
このネバネバの糸に体が絡まれているだけでも、快感で身をよじってしまうほどなのだ。
そんな糸を直にペニスへ絡められたら、どうなってしまうのか……
「ひぃ…… やめて……!」
強烈過ぎる快感に怯え、懇願する少年。
ふしゅっ、ふしゅっ!
少年の懇願も虚しく、真っ白な粘糸がペニスに吐き掛けられた。
「あ、うぁぁぁぁ……!」
妖しいネバりを帯びた糸は肉棒にねっとりと絡み付き、独特の甘い感触を少年に与える。
ふわふわのシルクがまとわりついてくるような感触。
ねちゃねちゃと粘液にまみれているような感触。
くいくいと、四方から締め付けられているような感触。
それらの感触が合わさって極上の快感となり、少年をたちまち絶頂まで押し上げた。
「はぁ…… うぁぁぁ……」
どこか優しく、穏やかな快感。
そんな静かな悦びの中で、少年はドクドクと精液を漏らしてしまった。
あちこちに糸が絡み付いているペニスの先端から、白濁液が溢れ出る。
「ふぁ…… あ……」
少年は夢心地になりながら、その快感を甘受した。
甘く、夢うつつのような快楽。
まるで、天国で天女達に弄ばれているような――
ふしゅ、ふしゅっ!
射精が終わっても、シルク・セシス達は容赦せず糸をペニスに絡め続ける。
たちまち肉棒は白く染まり、決め細やかな膜が張ったかのようになった。
いや、ペニスだけではない。少年の全身が、びっしりと白い糸で覆われているのだ。
しかし、繭とう言うにはまだ早いかもしれない。
「ああ、気持ちいい……」
理性を失い、陶酔した表情で呟く少年。
彼の身体は、まるで白く薄い布に覆われているよう。
そのペニスには特に念入りに粘糸が巻き付けられ、執拗に刺激されていた。
「ふぁ…… あ、ああ……」
少年は全身を包み込む夢心地の快感に耐え切れず、ネバネバの感触に覆われたペニスを震わせた。
その先端から、白濁した液体がじくじくと染み出す。
「あなたはこのまま、快楽の中で繭にされる。
その後は、ひたすら精液をエサとして搾り取られるけの人生。本望でしょう?」
「いい、いいよぉ……」
ふしゅっ、ふしゅっ、ふしゅっ……
絶え間なく糸は吐き掛けられ、少年は徐々に繭と化していく。
その体中に無数のシルク・セシス達が蠢き、快感を塗りつけながら……
「うぁ、ぁぁぁ……」
ペニスを包む、ふわふわでネバネバの感触。
そんな中でくいくいと優しく締め付けられ、少年は夢心地のまま何度も絶頂した。
天国のような感触の中で味わう、甘い甘い射精――
「ああ、気持ちいいよぉ……」
少年の全身を覆う粘糸の層は徐々に厚みを増していく。
その間にもペニスは刺激され続け、少年はとろけるような快楽に浸りながら射精し続けた。
何度も、何度も、何度も、何度も……
「うぁ…… い、いい……」
ふしゅっ、ふしゅっ、ふしゅっ、ふしゅっ、ふしゅっ……
どく、どくどくどく……
一時間ほどして、彼の部屋には大きな白い繭が転がっていた。
その繭は時折びくびくと動き、中からは快楽の虜となった呻き声が聞こえてくる。
エリヴィラの言った通り、少年はもはや搾精蟲に精液を提供するだけの存在に成り下がったのだ。
そして未来永劫、死ぬ事もできずにシルク・セシス達に飼われ続けるのである。
快楽の繭に包まれ、夢心地を味わいながら――
「楽しませてもらったわ。誰も邪魔が来ない場所に転送してあげる」
エリヴィラが軽く念じると、白い繭は虚空に姿を消した。
彼女の魔力で、魔界の森に転送されたのだ。
哀れな少年は、甘い繭の中で延々と精液を搾り取られ続ける。
誰も来ない静かな森で、永遠に、永遠に――
そして少年との遊興を終えたエリヴィラも、彼の部屋から姿を消した。
彼女の今宵の遊戯は終わり、また翌晩には新たな慰み者を探す。
自慰で快感に浸る愚か者を、蟲で陵辱する――
そんな千蟲姫エリヴィラによる遊戯は、毎晩のように行われているのである。
今宵の千蟲姫の玩具は、あなたかもしれない――
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