便器娘・小
青年は尿意を抑えきれず、駆け足で駅の公衆トイレに飛び込んだ。
4つの小便器が並んでいるが、なぜか一番奥の便器だけが非常に綺麗だ。
なんとなく、その便器の前に立つ。
そして青年はズボンのジッパーを下ろし、ペニスを露出させた。
右腕で角度を整え、放尿しようと――
「ふふ、引っ掛かっちゃった……♪」
不意に、どこからか艶やかな女性の声が聞こえた。
それと同時に、便器の白い壁面がうにうにと蠢き始める。
「え、なに……!?」
突然の異常に驚く青年。
――にゅるん。
次の瞬間、青年のペニスは便器の壁面にめり込んだ。
「……!?」
「うふふ…… 大丈夫、汚くないわよ。いつも男の人がオシッコしちゃう前に、包んであげちゃうから」
またもや、先程の女の声。
「私が吸ってる間は、このトイレに誰も入れないようになってるから…… 安心して、悶えてね。大声で喘いでもいいよ」
「え? え……?」
そして便器の壁面に包まれたペニスからは、信じられないほどの甘い快感が伝わってきた。
内部がにゅるにゅると妖しく蠢き、優しくこね回されているのだ。
「ふぁ…… なに、これぇぇぇ……!」
「ふふ、気持ちいいでしょ。漏れちゃいそう?」
にゅるり……と便器の上部が、人型に変化した。
それも、長髪の美しい女性――小便器から、女性の上半身が突き出ているという不可解な状況だ。
「バ、バケモノ……?」
「ふふ、そうよ。こうやって便器に化けてね…… オシッコしようとした男の人の精液を吸い尽くしちゃうの」
にゅる…… にゅる……
「う、ああぁぁぁ……!!」
股間から絶え間なく伝わってくる甘い感触に、青年は身体を震わせて身悶えた。
柔らかくこね回され、ペニスがとろけてしまいそうだ。
「やめて…… で、出ちゃう……」
「何が出るのかなー? オシッコ? それとも、精液……? どっちでもいいよ、ぜーんぶ吸い取ってあげるから」
「う、うぁぁぁ……!」
うにゅるるるる…… にゅ、にゅるにゅる……
ペニスを巻き込んだまま蠢く感触に、青年はたちまち限界を迎えた。
まるで女性とセックスしているかのように、腰を突き上げる青年。
その瞬間、ペニスの先端からドクドクと精液が溢れ出した。
「あ、ああぁぁぁぁぁ……!」
「うふふ、出た出た…… 全部吸い取ってあげるからね」
にゅく、にゅくにゅくにゅく……
「あ…… き、気持ちいい……」
壁面に包まれたペニスが優しく絞り上げられ、青年は腰を揺さぶりながら射精し続けた。
驚くほど長い射精、青年はその快感を堪能する。
尿道に残る精液まで吸い尽くされ、ようやく青年は息をついた。
「出し終えた……? でも、まだ離してあげないから……」
「えっ……!?」
腰を引こうとするが、ペニスは完全に小便器の壁面に咥え込まれていて抜けない。
さらに、容赦なく搾精の蠢きが再開され始めた。
「や、やめ……!」
「ふふ、やめないわよ。カラカラになるまで吸い出しちゃおっかなー?」
女性は、意地悪げににやにやと笑った。
にゅる、にゅるにゅるるる……
内部は容赦なくうねり、その妖しい感触に青年のペニスは浸される。
彼はたちまち抵抗の気力を失い、その身を女性に委ねた。
「私の中、うねうねして気持ちいいでしょ。もーっとうねうねしてあげるから、白いオシッコいっぱい出してね」
うにゅ…… にゅるるるるる……
その妖しいうねりに呑み込まれ、青年はみるみる追い詰められていった。
そして、たちまち二度目の絶頂を迎えてしまう。
「あ、あああぁぁぁ……」
どく、どくん、どく、どくどく……
激しい射精とは違い、まるで漏れ出るように尿道から溢れ出る精液。
女性はそれを吸い尽くし、脈動するペニスをこね回して精液の射出を促す。
「う、ううぅぅ……」
その余りに穏やかな快感に、青年は身を反らせて呻いた。
長い長い射精を味わいながら、身をわななかせる青年――彼の二度目の精も、残らず吸い尽くされてしまう。
「まだまだ終わらないよ。私、精液便所だから…… いっぱい吐き出していいからね」
「も、もう…… 解放して……」
にゅるにゅるにゅる……
青年が懇願しようとも、便器娘の搾精は終わらない。
ペニスに与える快感が青年を容赦なく悦ばせ、問答無用で追い詰めていく。
「あ、あああぁぁ……」
快感に表情を歪ませ、青年は力無く呻いた。
「うふ、病み付きになっちゃう気持ち良さでしょ。吸精生物のエジキになるのも、悪くないわよねぇ?」
「いい…… いいよぉ…… いやだ、助けて……」
快感に身を委ねたい感情と、ここで命尽きるのを拒む感情。
相反する二つの感情の間で揺れ動きながら、青年は三度目の絶頂を迎えようとしていた。
「はぁ…… あああぁぁぁぁ!!」
「もう出ちゃう? じゃあ、この一回で終わりにしてあげようかな……」
「え……?」
一瞬の驚きの感情――それを、大きな快感が押し流した。
「あ、ああぁぁぁぁぁ……!」
どくん、どくどくどく……
妖しいうねりの中に、白濁液を弾けさせる青年。
がくがくと腰を震わせながら、彼はたっぷりと精液を搾り取られた――
「はぁ、はぁ……」
ようやくペニスを解放され、青年はがっくりと膝を付く。
「気持ちよかった? もう帰っていいよ、ありがと」
青年をあっさりと解放し、満足げな表情で告げる女性。
そのまま、青年はふらふらとトイレを出た。
今のは、夢……? それとも……
凄まじい疲労を感じながら、青年は家に帰っていった。
数日後――
青年は息を乱しながら、ゆっくりとそのトイレに踏み込んだ。
あの快感が忘れられない――そしてトイレの奥には、不自然に綺麗な便器があった。
「……!」
青年は慌てて便器に駆け寄り、ジッパーを下ろす。
そしてペニスを便器の前にさらし――
「……あら? あなたは、前の……」
以前に聞いた、女性の声。
青年の胸が高鳴り、そしてペニスもみるみる硬直していった。
「ふふ…… そんなに良かったの? そうだよねぇ。人間の女の子の中は、こんなにうねってないもんね……」
――にゅるん。
便器の壁面が、たちまち青年のペニスを呑み込む。
「あ、あああぁぁぁぁぁ……!」
ペニスから伝わってくる、余りにも甘美な蠕動。
妖しげなうねりが、ぐにゅぐにゅとペニスをこね回す。
「どう? これが味わいたかったんでしょ……?」
「あ、ああぁぁ……」
青年は身をよじらせ、快感に表情を歪ませる。
待ち望んでいた快感に屈し、青年はそのまま精を漏らした。
「わざわざ来てくれたんだから、たっぷり吸い尽くしてあげないとね……」
にやりと笑う便器娘。
青年は快楽に浸りながら、便器娘の体内に何度も何度も精を捧げるのだった。
彼女の搾精の虜になった青年は、以後もこのトイレに通い続ける事になるのである。
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