クリオネ娘
「恋人に、なる……」
遼一は、それだけを呟いた。
梨香を食べた異形の少女の恋人になる――どういう感情による決断なのか、自身にも分からない。
命は助かりたいという打算? さらなる快感への期待? それとも、この少女に本当に心を奪われた――?
「うふふ、梨香はどうでも良くなっちゃった? じゃあ、彼氏になったこと証明してもらおうかな」
クリオネ娘は、羽状の両腕を自らの腰の部分にやった。
女性器に相当する部分には、狭そうな穴が開いている。
そこを、クリオネ娘は両腕で器用に開けた。
「私達の種族はメスと雌雄同体がいて、私はメスなの。ここは、同種のおちんちんをイかせたげる穴なんだよ」
「あ、あぁ……」
そこは淫靡に開き、誘うようにうにうにと蠢いている。
遼一は、もはやその生殖孔から目をそらせなくなっていた。
「人間が挿れたら、どんな事になっちゃうのかな? ふふふ……試してみたい?」
こくこくと頷く遼一。
あの穴はどんな快楽を与えてくれるのか、味わいたくて仕方がない。
「じゃあ、おいで……」
クリオネ娘は、するすると遼一を触手で引き寄せた。
彼女の眼前――流氷の天使に、触れられるその距離まで。
「人間の精子でも、赤ちゃんできちゃうんだよ。でも、彼氏だからいいよね?」
「え……?」
僅かに狼狽する遼一の腰を引き寄せ、屹立しているペニスの角度を整えるクリオネ娘。
もう少し引き寄せるだけで、自分の生殖孔にはまり込むほどに――
「じゃあ、交尾するよ。覚悟はいい?」
「あ、ああ……」
遼一は頷いた。
今さら、何を躊躇する事があるだろうか。
あの孔に、思う存分精液を注ぎ込みたい――
「じゃあ……いくよ」
ずぬぬぬぬぬ……
クリオネ娘の狭い穴に、遼一のペニスは一気にうずもれた。
「うぁ……!」
まるで、泣き声のような喘ぎを漏らす遼一。
その内部は狭く、柔らかい膜が何重にもなって包み込んでくる。
搾精触手の強制的に吸い上げられるのとは、また異なった感触。
「うふ、気持ちいい? 赤ちゃん作ってあげるから、いっぱい出してね」
クリオネ娘は羽状の両腕を遼一の背中に回し、ぎゅっとその身体を抱き締める。
彼女の温かくて軟体の身体が、柔らかく密着してきた。
「あ、き、気持ちいい……!」
遼一のペニスには幾重もの膜が巻き付き、優しく搾り立ててくる。
その快感に呼応するように腰を振りたてようとした――が、ペニスは完全に咥え込まれて動かす事も出来ない。
クリオネ娘は遼一の身体にしっかりとしがみ付き、そのまま精液を搾り取ろうとしている。
そんな状況にありながら、遼一の心にはまだ躊躇が残っていた。
射精してしまったら、この異形の少女との子供ができてしまう――
「ん……」
不意にクリオネ娘は顔を近づけてきて――
れろり、と遼一の唇に彼女の舌が這った。
「えへへ、唇舐めちゃった。良く分からないけど、人間には意味がある行動なんだよね」
照れたように笑うクリオネ娘――その瞬間、遼一は限界を迎えた。
異種交配を躊躇する心は完全に砕け散り、むしろこの少女との間に子供ができることは喜ばしいと思えた。
我慢できない、このままクリオネ娘の中で射精を――
「出る、出すよぉ……! あああぁぁぁぁッ!!」
どぷっ、どぷどぷどぷ……!
快感に包まれながら、遼一はクリオネ娘の体内にたっぷりと精液を注ぎ込んだ。
食餌としてではなく、交尾の結果として――
「えへっ、貰っちゃった」
ほんわかと頬を染めながら、クリオネ娘は笑った。
「ちゃんと受精したよ。女の子が二人かな」
お腹を優しく撫でながら、クリオネ娘は遼一の体を離す。
「じゃあ、巣穴に招待してあげるね。ダーリン♪」
一ヵ月後――
「リカ、リオ、ごはんだよー♪」
クリオネ娘はそう告げると、遼一の背後に回り込んで羽交い絞めにした。
後ろから羽状の腕でしっかりと押さえ込まれ、遼一は手足をバタつかせることしか出来なくなる。
「はい、まずリオからね。リカはお姉ちゃんなんだから、我慢してね」
50センチほどのクリオネ娘――リカは、こくりと頷く。
自由を奪われた遼一のペニスにふよふよと近付いていくのは、20センチほどのクリオネ娘――リオ。
リオは、遼一の肉棒に羽状の両腕を回してきゅっとしがみついた。
小さくぷにぷにの体が肉棒に密着し、カリの部分に腕が回される。
リオは小さな身体を器用に用いてペニス全体を揉み立てながら、その小さな舌で尿道口を舐め回してきた。
「う、うぁ……」
きゅっきゅっとペニスを締め上げられるごとに、遼一は快感の呻きを漏らした。
先端から溢れ出した先走りは、小さな小さな舌によってへろへろと舐め尽くされる。
自分の体より一回り小さいだけのペニス、それにしがみついて懸命にイかせようとするリオの姿に昂ぶらないはずがない。
「ああ、いいよ…… リオ……」
遼一は恍惚の表情で、娘の小さな体全体を用いた愛撫を味わった。
「うふふ、気持ち良さそうだね……」
背後から遼一の自由を奪っているクリオネ娘は、にっこりと愛する恋人の耳元で囁いた。
そして次に、必死でペニスを刺激しているリオに視線をやる。
「じゃあリオ、前に教えてあげたのをやってあげよっか」
「……」
リオは頷くと、カリに回した両腕をうにゅうにゅと上下させた。
時に抱き付くように締め上げ、緩めては腕を上下させる。
「リオ…… リオ…… うああぁぁぁぁッ!!」
その刺激に、遼一はたちまち絶頂した。
リオは素早く尿道に口を付け、どくどくと溢れ出た精液をちゅうちゅうと吸い立てる。
「あ、ああああぁぁぁ……!!」
娘に精液を吸い立てられながら、腰をガクガクと揺さぶる遼一。
一回分の精液が、たちまちリオに吸い尽くされた。
リオはにっこりと遼一に笑みを見せてから、彼のペニスから離れる。
「うふふ、娘にイかされちゃったね」
クリオネ娘は遼一の耳元で囁き、くすくすと笑った。
「はい、次はリカだよ」
「……」
リカは遼一のペニスを凝視したまま、動こうとしない。
「あれ、どうしたの? いらないの?」
「……」
不意に、リカの股間部分から細い触手がにゅるにゅると伸びた。
太さが1センチほどの、非常に細い触手――
「わぁ! リカ、もう搾精触手が伸ばせるようになったんだね!」
「……」
リカはこくりと頷くと、搾精触手の先端を遼一のペニスに押し当てた。
当然ながら、彼の肉棒の方が遥かに太い。
搾精触手の先端がにゅるりと広がり、亀頭の半分ほどに貼り付く。
「うあ……ッ!」
敏感な部分を吸着される感触に、遼一は快感の声を漏らした。
さらにリカの搾精触手は、彼のペニスを呑み込もうと強く押し付けられる。
「がんばれ、がんばれ……!」
「……!」
より深くペニスを咥え込もうと、搾精触手を押し付けるリカ。
にゅるり、と搾精触手の穴が広がり、遼一のペニスは半分までがみっちりと包み込まれてしまった。
「あ、あああぁぁぁぁッ!!」
その瞬間、遼一は表情を歪ませて絶叫した。
リカの搾精触手の中は、とにかく狭い。
それでいてヌルヌルで、内壁がねっとりとまとわりつきながら締め付けてくる。
「リカ、リカ、リカ、リカぁぁぁぁ……!」
娘の搾精――余りに甘美なその感触に、遼一はたちまち果てた。
狭い搾精触手の中に精液が迸り、そのまま娘の体内に吸い上げられる。
ちゅるるるる……と精液を吸い上げた後、リカはにっこり笑みを見せてから搾精触手を離した。
「じゃあ次は……私だね」
クリオネ娘の搾精触手が、ぱくりと遼一のペニスを咥え込んだ。
「ああああぁぁ…… うわぁぁぁぁぁッ!!」
娘達の搾精とは比較にならない快感が、遼一を襲う。
無数の細かい触手がペニスに絡み、精液を吐き出させようとしてくる。
どくん、どぷどぷどぷ……
たちまち、その搾精器官の中に白濁液が迸った。
「あと5回は出せるよね、ダーリン?」
「う、ああぁぁ……」
快楽に染まった顔で、こくりと頷く遼一。
「……」
遼一が犯される様子をじっと見ていたリカとリオ、二人の娘がおもむろに動き出した。
リオは彼の陰嚢にしがみつき、そしてリカはアナルに舌を伸ばし、巧みに責め立ててくる。
「あら、手伝ってくれるの? これならあと10回は出せるかな?」
「あ、うぁぁぁぁぁぁ!!」
ペニスを搾精触手で嫐られ、そしてアナルと玉袋を娘達に弄ばれる遼一。
三箇所の性感帯を同時に責められ、遼一は何度も何度も果て続けた。
三体のクリオネ娘に嫐られ、精を吸われ続ける生活――余り類を見ない家族の形態。
それでも、遼一は間違いなく幸せだった。
ここはクリオネ娘の住まう海域。
彼女に捕まった哀れな獲物には、残酷な運命が待っている。
クリオネ娘に、精を吸い尽くされるかもしれない。
その全身を、じゅるじゅると捕食されてしまうかもしれない。
小さな娘達の、搾精の練習台にされてしまうかもしれない。
この海域を泳ぐ時は、存分に気をつけなければならない。
そこは、彼女達の領域なのだから――
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