モウセンゴケ娘


 

 高校生になったばかりのとある青年は、隣県にある不思議な森に踏み入った。

 この山には、不思議な植物があるという噂が以前から存在する。

 植物好きな彼は、連休を利用して探索に来たというわけだ。

 そして森に入って、歩く事10分。

 周囲はひたすら、うっそうと生い茂った木、木、木。

 

 「随分と深い森だな。こりゃ、迷ったら大変な事に――」

 青年がそう独り言を呟きかけた瞬間、目の前に信じられないようなものを見つけた。

 「なんだ、これ…… 木? 草?」

 木と見間違わんばかりの背の高い草が、彼の目前にそびえ立っていたのだ。

 その高さは、青年の身長の2倍ほど。

 太さは彼の胴体よりは細い程度で、綺麗な緑色をしている。

 そしてその周囲には、青年の腕ほどもある突起が無数に生えていた。

 その毛の先端は球状になっていて、何か濡れているようだ。

 

 「こういう植物、どこかで見たような気が……」

 訝しげながら、青年は右手でその球状の部分に触れてみた。

 ――ねちゃり。

 その球状部分は非常に柔らかく、奇妙な粘液でぬめっている。

 「なんだろ、これ……」

 手を離そうとする青年。

 しかしその粘液はねっとりと青年の手に絡み付き、容易には離してくれなかった。

 「うわっ、ねばねばじゃないか」

 青年は、慌てて右手を引っ込めようとする。

 すると、足元を濡らしていた粘液に引っ掛かって転んでしまった。

 それも後方ではなく、奇妙な草のある前方に――

 彼の体は、その草に向かって突っ込んでしまったのだ。

 

 「うわっ、うわっ……!」

 まるでゴキブリホイホイにかかったように、その草の粘液が青年の全身にねっとりと粘つく。

 彼はその奇妙な草に粘り取られ、容易に動けなくなってしまった。

 それだけではない。

 その奇妙な草にびっしりと生えている突起が、青年の体を抱き込むように包み込んできたのだ。

 密着している青年の体を、ゆっくりと押さえつけるように……

 彼の体は粘液でねとねとになり、かなり動きが封じられてしまった。

 

 「な、なんだ……!?」

 その瞬間、青年はこれが何か思い至った。

 ――モウセンゴケだ。

 長い葉の周囲に腺毛と呼ばれる無数の突起を持っていて、それは粘液でヌメっている。

 その粘液は粘着液で、それに触れてしまった昆虫は葉から離れられなくなってしまうのだ。

 さらに腺毛自体が動き出し、昆虫の体をゆっくりと押さえ込んでしまう。

 そして腺毛から分泌される粘着液は消化液の役割も兼ねていて、そのまま――

 

 「そんな、まさか……!」

 青年は、そこから逃れようと必死でもがいた。

 しかしネバネバの中でじたばたしているようなもの。

 彼の腕ほどもある腺毛はしっかりと青年の体を抱き込み、離そうとしない。

 それどころか、彼の体を覆う腺毛はますます数を増して――

 

 「うあッ!!」

 青年は、奇妙な温もりを感じ始めた。

 彼の着ている服がみるみる溶け始めたのだ。

 消化が始まった? 自分は、このまま――

 

 「やめろ! やめてくれ……! 離せッ!」

 服を溶かされながら、青年は虚しくもがく。

 当然ながら何の抵抗にもならない訳だが、そこで彼は奇妙な点に気付いた。

 服は溶かされたものの、青年の肉体はまるで無事。

 粘着液は非常に温かいが、肉体が溶かされている様子は全くない。

 ともかく、彼の服は全て溶かされてしまう。

 

 「え……? な、なに……?」

 巨大モウセンゴケの腺毛は、青年の股間に集まり始めた。

 粘液に濡れた球状の先端が、ぴとっと彼のペニスにくっつく。

 温かく、粘ついた感触。

 彼のペニスは、ねちゃねちゃと滴る粘着液に浸された。

 「なんだ、何するんだ……!?」

 腺毛は一つではなく、次々に青年のペニスを覆い込んできた。

 粘液がねっとりとネバつき、彼の肉棒を包み込む。

 粘着液にまみれながら、彼のペニスは徐々に隆起し始めた。

 

 「や、やめ…… ああッ……」

 ペニスを腺毛で覆われ、粘液を塗りつけられる感触に、青年は快感を受け始めていた。

 腺毛は意思を持っているかのように彼のペニスにまとわり付き、粘着液を擦り込みながら弄んでくる。

 「ああ、ああぁぁ……」

 「――感じて貰えましたか?」

 「……えッ?」

 どこかから、確かに女性の声が聞こえた。

 今のは、この巨大モウセンゴケの方から――

 「な、なんだ……?」

 なんと、その3mはある巨大モウセンゴケ自体が、ゆっくりと動き出したではないか。

 青年はそのモウセンゴケに生えている無数の腺毛に絡まれて、まるで身動きができない。

 そんな彼の動きをさらに封じるように、モウセンゴケの葉は青年の体をぐるぐると巻き取っていく。

 青年はたちまち巨大モウセンゴケに巻き付かれ、身動きが完全に封じられてしまった。

 そのモウセンゴケに生えている腺毛は青年の体を覆い込み、特に股間は重点的には腺毛が密集している。

 

 「なんだ、これ……!?」

 「触巻葉と言うんですのよ、お兄さん」

 「……!?」

 やはり、確かにモウセンゴケから若い女性の声がした。

 いや、その口調は女性というより少女に近い。

 「な、なんだ……? どこだ!?」

 なんともいえない不安感を払拭するように、青年は大声を張り上げた。

 「私は、ずっとお兄さんの前にいますわよ。あなたは私の腕の中――ふふふ……」

 青年は辺りを見回すが、周囲には誰もいない。

 声の方向を辿ると、どうもモウセンゴケそのものが喋っているような……

 

 「う、うぁぁぁぁぁッ……!」

 青年は、唐突に甘い声を漏らした。

 ペニスを覆い込んでいる腺毛が、ぐにゅぐにゅと蠕動を開始したのだ。

 彼の肉棒に粘液を擦り付けながら、弄ぶように蠢いてくる。

 それは、明らかに男性器への性的な愛撫であった。

 

 「ふふ……どうですか? これでも、殿方の悦ばせ方は心得ていますわ」

 ぐにゅ、にゅちゅにゅちゅ……

 腺毛は、ねっとりと青年のペニスに絡み嫐る。

 カリの部分をグニグニと擦り、尿道口部分にキスをするようにちゅ、ちゅ、と粘液に濡れた球状部分をくっ付け――

 「ああ…… やめて、やめ……」

 その甘い快感に、青年は口をぱくつかせて悶えた。

 このままでは、こんな訳の分からない植物にイかされてしまう――!

 

 「『やめて』と仰せられる場合、ほとんどはもっとして欲しいのだと聞き及んでいます」

 やはり、青年の体を絡め取っている巨大モウセンゴケから声がした。

 本当に、この植物が喋ってるのか……?

 「お兄さんのおちんちんは喜んでいるように見えますが――まあ、一度イかせてあげましょうか」

 「や、やめ…… ああぁぁぁぁぁッ!!」

 青年のペニスを弄ぶ腺毛の動きが、いっそう淫らになった。

 ペニス全体をくすぐりながら、亀頭にねっとりと粘りつく。

 とうとう彼は、限界を迎えた。

 

 「ああッ! 出る、出る――ッ!!」

 どく、どくどくどく……

 青年のペニスからは精液がドクドクと迸り、腺毛にたっぷりと振りかかった。

 「私の愛撫にいとも簡単に屈しましたか。やはりイヤというのは嘘だったのですね……」

 腺毛は青年の精液を我先に浴びんと集まってきて、断続的に精液を射出するペニスに貼り付いてくる。

 「あぁ……! がぁ……、そんなぁ……」

 射精中のペニスに奇妙な刺激を受け、青年は首を振って悶えた。

 自分の精液が、奪われている――

 この植物は、精液を欲している――

 青年は、ようやくそれを悟った。

 

 「満喫しましたか? 私の技術もなかなかのものでしょう――」

 彼の体を拘束している巨大モウセンゴケから、にゅっと女性の腕が突き出てきた。

 さらに女性は、モウセンゴケから這い出すように姿を見せる。

 「これで終わりとは思っていませんよね、お兄さん」

 巨大モウセンゴケから姿を見せたのは、年若い少女――人間で言えば、高校生くらいだろうか。

 長い黒髪の非常に綺麗な、なんとも清楚そうな少女だ。

 彼女は目を細め、すっと口の端を吊り上げた。

 「お兄さん、私と遊びましょう」

 

 「な、なんだ…… あんた、一体……!?」

 突然の事態に、青年は取り乱す。

 少女の上半身だけが、モウセンゴケから突き出て――

 いや、彼女の下半身がこの巨大モウセンゴケなのではないか?

 この綺麗な少女は、人間じゃないのでは――

 

 「大体はお分かりなのでしょう。私はモウセンゴケ娘。お兄さんは私に捕らえられた獲物なのです」

 モウセンゴケ娘は、軽く髪をかき上げて言った。

 「お兄さんは食精植物である私に搾り取られて精を捧げ、体は消化されて肉をも捧げるのですよ」

 「そんな……!」

 青年は、抗うように身をよじる。

 「ふふ…… 殿方は、みんな最初は抗いますわ。しかし私と遊んでいるうちに、みな夢うつつのようになられますよ」

 可憐な少女は、ふふふと笑う。

 「私、おちんちんを弄ぶの大好きなんです。ちょっといじめてあげただけで、殿方は切なそうに悶えられて……」

 青年はごくりと息を呑んだ。

 この少女と遊ぶというのは、明らかに性的な行為の隠喩だ。

 認めたくはないが、さっきの愛撫も今まで味わった事がないほどの快感だった。

 あんなのを受け続ければ、精神が崩壊してしまう――

 

 「さて、何をして遊びます……?」

 モウセンゴケ娘は、顎に手を当てた。

 「まずは、お兄さんのおちんちんをじっくり観察してあげましょうか」

 少女の上半身はいったん巨大モウセンゴケに沈み、そして青年の股間の近くに姿を現した。

 そのまま、彼女は青年の勃起したペニスに顔を近づけてくる。

 「ソーセージみたいですね。お兄さんのおちんちんは、殿方の中では大きい方なのでしょうか?」

 少女の無邪気な問いに、青年は答えられない。

 「私、比較できるほど見ておりませんので。立派な食精植物となるにあたり、じっくりと見せてもらえるのはよい機会です」

 そう言いながら、モウセンゴケ娘は丹念にペニスを観察した。

 「あら、少し皮をかぶっておりますね。こうなっている殿方は、確かおちんちんが敏感なのでは?」

 しゅるしゅると腺毛が伸び、青年のカリの部分をやわやわと擦る。

 「あうッ! ああ、ああぁぁぁッ!!」

 ぬめぬめの粘着液に濡れた腺毛がカリを這い、青年は悶えた。

 「ふふ、やはり敏感。ここですね、覚えましたよ。後でたっぷりと刺激して差し上げますね」

 モウセンゴケ娘はにっこりと笑いながら、彼のペニスに視線を這わせ続けた。

 「先っぽ…… 確か鈴口と言うのですか、唇みたいですね。キスしてほしがってるみたい……」

 モウセンゴケの腺毛がススス……と動いて、ペニスの先端の唇にチュ、とくっつく。

 「うふふ、キスしてあげました」

 腺毛がペニスから離れ、尿道口との間に粘液の糸が引いた。

 「うわ、いやらしい…… 興奮致しますわ」

 ちゅ、ちゅ、ちゅ……

 何度も口付けをするように、尿道口に腺毛の球状部分が接する。

 そのたびに青年は電撃のような快感を受け、体をのけぞらせた。

 「ディープキスはいかがですか? 甘く、情熱的に……」

 

 ――ちゅぷっ。

 腺毛の球状部分が青年のペニスにくっつき、そのままちゅぽんと球状内部に吸い込む。

 「ああぁ…… うあぁぁぁぁッ!!」

 腺毛の中は温かく、粘液にまみれながらねっとりと吸着してきた。

 「おちんちんとディープキスしちゃいました。このまま吸い上げてあげると、気持ちいいのでしょう?」

 ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅ……!

 腺毛の中に呑み込まれた青年のペニスは、容赦ない吸引を受ける。

 「あ、あぁぁ……! 出るぅ……!」

 「えッ……?」

 どく、どくどくどく……!

 少女に観察される事で興奮しきっていた青年のペニスは、吸引された瞬間に果ててしまった。

 精液はじゅるじゅると腺毛に吸い上げられていく。

 「あぐ、ああぁぁ……」

 青年は身を震わせ、精液をドクドクと出し切った。

 

 「暴発――ですか。殿方としては非常に恥なのでしょう?」

 少女は、青年に対して同情的な視線を投げかけてくる。

 「どうすればよろしいのでしょう。侮蔑すればよろしいのでしょうか? それとも、慰めればよろしいのでしょうか?」

 少し考えたあげく、モウセンゴケ娘はすっと冷ややかな笑みを見せた。

 「おちんちんを吸われた瞬間に出してしまうなど、なんてこらえ性がないのでしょうか。

 そんなに気持ち良かったのですか、みっともない」

 「……」

 少女の痛罵が、青年の胸に響く。

 一転して、モウセンゴケ娘はにっこりと優しい笑みを見せた。

 「おちんちん気持ちよかったから、我慢できなかったんですよね。

 キスだけでそんなに喜んでもらえるなんて、嬉しいです」

 「……」

 同じだ。

 嘲られているようにしか聞こえない。

 

 「両方試してみましたが…… 殿方の心というのは、複雑なものですねぇ」

 モウセンゴケ娘の腺毛が、青年のペニスをやんわりとくすぐる。

 「私は、射精させる意図などありませんでした。しかしお兄さんは、その刺激に屈しきれずに精を漏らした――

  その点が、屈辱なのでしょうか?」

 彼女の言葉に、青年はどんどん落ち込んでいく。

 「ふふ、恥ずかしがる事はありません。気持ちよかったんでしょう?」

 モウセンゴケ娘の問いに、青年は結局頷いた。

 

 「じゃあ、次はこれを使って遊びましょうか……」

 巨大モウセンゴケから、30cmほどの小型モウセンゴケがしゅるりと姿を見せた。

 やはりその表面には腺毛が並んでいて、その先端の球状部分からは粘液が滴っている。

 「これ、おちんちんをいじめてあげる為に特別に培養した子なんです。

  あなたが体にされてる事を、おちんちんにしてあげるんですよ。巻き付いて、粘着液を塗り付けて――」

 このモウセンゴケが、ペニスに――!?

 青年は、怯えの表情を浮かべた。

 この長い葉がペニスに巻き付いて締め上げ、腺毛が押さえ込んでくる……?

 自分の体が、この巨大モウセンゴケにされているように――

 

 「ちっちゃくて可愛いでしょう。これでも、殿方をよがらせるのには十分なんですよ」

 少女は、そのミニ・モウセンゴケを青年の股間に向ける。

 「やめろ…… やめろ……!」

 「ふふっ。してほしい、って解釈でよろしいんですよね?」

 好奇心で目を輝かせながら、少女はモウセンゴケをペニスに近付かせた。

 彼の肉棒は、まるで刺激を待ち望んでいるように隆起しきっている。

 「あ、ああ……! やめ……!」

 

 ――ねちゃっ。しゅるしゅるしゅる……

 

 ペニスに触れたモウセンゴケは、あっという間に肉棒にくるくると巻き付いた。

 びっしりと並ぶ腺毛が、ペニスを押さえ込みにかかる。

 ねちょねちょと粘液を塗りつけながら――

 「ああ…… はぁ、ああぁぁ……!」

 「まあ、切なそうな声。その子はお兄さんが最も感じる責めを自動的に実行するので、どうされるのか見させてもらいますわ」

 少女は青年の股間を覗き込みながら、巨大モウセンゴケの表面に両肘を付く。

 彼女の眼前でペニスはモウセンゴケに巻き付けられ、弄ばれ始めた。

 腺毛が亀頭に重点的に密集し、ぬるぬるの粘液を塗りつけてくる。

 「ううっ……! ああぁぁぁ……!!」

 「おちんちんの先っぽが、そんなにぬるぬるにされて…… 先端いじられるの、お好きなのですか?」

 ペニスが弄ばれるさまを、目を輝かせて見守る少女。

 「うあッ! ああッ!!」

 彼の鈴口から、先走り液が漏れ始める。

 「カウパー氏腺液ですね。ねばねばしてる……あっ」

 腺毛がしゅるしゅる尿道口へ伸びて、先走りの雫を伸ばしながら鈴口を愛撫した。

 くりくりと腺毛が尿道口をくすぐり、甘い快感を伝えてくる。

 「ううっ……! ああぁぁぁ……!!」

 「先っぽが、よってたかっていじめられて…… やらしい……」

 敏感な先端への愛撫に、青年は体をガクガクと震わせた。

 「先っちょの唇が、ピクピクして…… ふふ、気持ちいいんですのね」

 「ああ、ああッ!! うぁぁぁ……!」

 ぬる、ぬるぬるぬる……

 青年はねっとりとヌメる腺毛の感触に翻弄され、涙と唾液を流し始めた。

 「あら。快楽で自制がきかなくなっているんですのね。ふふ……」

 青年の顔に視線をやり、モウセンゴケ娘は笑みを浮かべる。

 「さらに快感を与え続けると、失禁…… 最後には失神してしまうのでしょう。

  せっかくの機会ですから、その状態にまで追い込んであげますね、お兄さん」

 「ああ…… うぁぁぁ……!」

 青年のペニスに巻き突いたモウセンゴケ自体が、ゆっくりとカリの部分を刺激し始めた。

 そこは腺毛から分泌された粘液でねとねとであり、その表面をモウセンゴケが締め付けながら這い回る。

 「か……! あぁぁ……!」

 青年はカリを重点的に責められ、頭をのけぞらせて悶えた。

 「やっぱり、ここが弱いんですね。普段は皮で覆われているから、敏感なんだ……」

 一挙一動を興味深げに見守る少女の動作が、さらに青年の性感を燃え立たせた。

 射精感が高まり、股間がじんわりと痺れてくる。

 「あら、亀頭がぷっくり膨らんで…… あは、精液出るんですね」

 少女は亀頭に顔を寄せてきた。

 「射精の瞬間、近くで見てもいいですよね。こんな近いと、顔にかかっちゃうかな……?」

 「うあッ! もう……」

 青年はモウセンゴケにペニスを嫐り上げられ、ついに限界を迎えた。

 どくん、どくどくどく……!

 張り詰めた亀頭から、精液が断続的に噴き出す。

 「うわ、すごい……!」

 その雫が顔に付着するのも気にせず、少女は脈動するペニスを凝視し続ける。

 そして青年は、精液を最後の一滴まで搾り出された。

 

 「離してくれ…… もう十分だろ……?」

 射精を追えて理性が戻り、青年は懇願した。

 モウセンゴケ娘の顔を汚した精液――それは腺毛によって吸収され、結局は彼女の食餌となった。

 「やめません。もっと遊びましょうよ、お兄さん。ふふ……」

 モウセンゴケ娘は好奇心と嗜虐心に満ちた表情を浮かべる。

 「言ったではありませんか。お兄さんを失禁・失神に追い込むって……」

 青年のペニスに巻き付いているモウセンゴケは、全く責めを緩めない。

 「まずは、失禁させてあげますね。この子、殿方におしっこを漏らさせるのが得意なんですよ」

 肉棒を嫐っていたモウセンゴケ――その締め付けが、僅かに緩んだ。

 そして腺毛が、一斉にペニスのあちこちをくすぐり立ててくる。

 特に、尿道付近を念入りに――

 「ああッ! うぁぁぁぁッ!!」

 悶える青年に、モウセンゴケ娘は嗜虐的な視線を送る。

 「くすぐったいでしょう。尿意が湧き上がってきたでしょう。

  でもおちんちんの構造上、おしっこと精液は同時に出ないんですよね?」

 少女の言う通り、くすぐったさがペニスで渦を巻き始めた。

 腰の力が緩み、尿意がこみ上げてくる。

 しかし勃起しているため、そう簡単に尿は出ないはず――

 「まずは、先っぽを……」

 腺毛は、実用に尿道口を甘く攻撃する。

 鈴口をくすぐり、さらに腺毛の一本が尿道に侵入してきた。

 「あぁぁ…… うぁぁぁぁっ!」

 青年の腰から一気に力が抜けた。

 内部からも尿道口を嫐られ、くすぐったさに似た快感が頂点に達したのだ。

 彼のペニスからは、どくどくと精液が溢れ出した。

 尿道口に細い腺毛が侵入しているため、精液は飛び散らずにだらだらと垂れる。

 

 「ふふッ…… おもらしさせてあげる」

 モウセンゴケ娘はにやりと笑った。

 間髪入れず、腺毛は内部から青年の尿道をくすぐり回してくる。

 「あ……! あ――ッ! あああ――ッ!!」

 まるで、ペニスが溶けそうなほどの快感。

 青年の腰から力が完全に抜け、そして――

 

 とぷっ…… じょぼじょぼじょぼ……

 青年の尿道から、琥珀色の尿が溢れ出した。

 「はう、ああぁぁぁぁ……」

 少女の目の前での放尿。

 それも、彼女の責めによって強制的に――

 彼の尿はモウセンゴケの腺毛を濡らし、そのまま巨大モウセンゴケの表面に吸い上げられていく。

 「お兄さん、おしっこ漏らしちゃった…… ふふっ」

 モウセンゴケ娘は楽しそうに笑う。

 彼女が唇と表現した尿道口からは、びちゃびちゃと大量の尿が滴っていった。

 「う、うう……」

 青年は涙を流し、鼻をすすらせて嗚咽する。

 少女によって何度も射精に導かれ、とうとう強制的に放尿までさせられて……

 度重なる恥辱に、彼のプライドは完全に崩壊してしまったのだ。

 目の前の清楚そうな少女に、完膚なきまでに陵辱されて――

 

 「お兄さんの失禁、じっくり見せてもらいました」

 一方、好奇心を満たしたモウセンゴケ娘は満足そうに微笑む。

 「ふふ、恥ずかしいですか? 気持ち良すぎておしっこ漏らす姿を見られて……

  もうお婿になんて行けませんね。私がもらってあげましょうか、お兄さん?」

 「もう、やめて…… なんで、こんな事……」

 青年は何度も嗚咽する。

 「言ったでしょう? 私の遊びです。捕食も兼ねていますが……」

 そう言って、モウセンゴケ娘はペロリと唇を舐めた。

 「では、次は失神させてあげましょう」

 

 「ああ…… あ!? うぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 青年の泣き顔が、たちまち快感に歪んだ。

 彼のペニスに再びモウセンゴケが巻き付き、一挙に責め嫐ってきたのだ。

 「この子に、とにかく気持ちよくさせるよう命令を送りました。

  お兄さんはこのままおちんちんを嫐られ尽くして、失神に追い込まれるのです」

 「は…… あぅ……! ああぁぁぁぁぁぁッ!!」

 どくん、どくどくどく……

 少女の言葉に応える余裕などなく、青年は白濁液を噴きこぼした。

 それにもかかわらずモウセンゴケは青年のペニスを締め上げ、腺毛で嫐り尽くして連続射精に導く。

 

 「ふふ、いつ意識が飛ぶのでしょうね。その喘ぎ方からして、意外と近いかな……?」

 「ああ……! うぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 ペニスに送られてくる快感に、青年は快楽の叫びを上げた。

 何度も何度も絶頂に導かれ、もう何度射精したかも分からない。

 この責めの目的は射精ではなく、青年を失神に追い込むことだ。

 その苛烈なまでに残酷な責めを味わい、青年はのたうち回った。

 

 「やはり、殿方の悶える姿は素敵…… ずっと見ていても飽きません」

 モウセンゴケに弄ばれるペニスと快感に歪む青年の顔を交互に眺め、少女はやや頬を染めた。

 ペニスはモウセンゴケに締め上げられ、ぼたぼたと垂れた精液はすぐさま吸い上げられる。

 快楽に歪んでいた青年の表情は、徐々に放心の顔へと移り変わった。

 そして20数回目の射精の瞬間、彼の頭はがくりと崩れ落ちる。

 精液をぽたぽたと垂らしながら、青年は快感にこらえきれずに失神したのだ。

 

 「あは、気絶しちゃいました。そんなに気持ちよかったのですね……」

 目的を達成し、モウセンゴケ娘はにっこりと笑った。

 これで『精』欲も好奇心も満たされた。あとは、食欲のみ――

 

 「ふふふ…… これからが食精植物の醍醐味ですよね、お姉様」

 モウセンゴケ娘はその場にいない姉に語りかけながら、意識を失った青年をじっと見詰める。

 彼の体を束縛している腺毛――そこから分泌されている粘液に、消化液が混ざり始めたのだ。

 青年はモウセンゴケに拘束されたまま、消化液で全身をゆっくりと何日もかけて溶かされていく――

 

 「ふふ、ふふふふふ……」

 モウセンゴケ娘の体に、ゾクゾクとした愉悦が走る。

 青年のペニスには、まだ小型のモウセンゴケが巻き付いたたまま。

 ゆっくりと締め上げ、揉み立てては気絶している青年から精液を搾り取っていく。

 

 「う、うぅ……」

 徐々に意識を取り戻す青年。

 その瞬間に、彼のペニスに巻き付いたモウセンゴケは淫らな責めを開始した。

 キツく緩く締め上げ、腺毛がペニス全体を嫐り回す。

 「…うぁ! ああッ!! ああぁぁぁぁぁぁ……!」

 どくん、どくどくどく……

 ペニスを腺毛で激しくいたぶられ、青年はあっという間に射精した。

 その夢心地の感触に、青年はまたしても意識を失ってしまう。

 

 「ふふ、可愛い……」

 覚醒しては、ペニスを弄ばれて失神する青年。

 その様子をじっくりと観察しながら、モウセンゴケ娘は目を細めた。

 彼は何度も何度も覚醒と失神、そして射精を繰り返しながら、どろどろに消化されていくのだ。

 これが、食精植物に捕らえられた哀れな獲物の運命。

 

 「どろどろに溶けていく様子も、ちゃんと見ていてあげますからね。お兄さん♪」

 拘束されたまま失神する青年を楽しそうに見守りながら、モウセンゴケ娘はにっこりと笑った。

 こうして青年は快楽を味わいながら消化され、彼女の食餌となるのである。

 その精も肉も全てをモウセンゴケ娘に捧げ、好奇心や遊興心すら満足させて――

 

 

 



この娘さんに搾られてしまった方は、以下のボタンをどうぞ。




一覧に戻る