スキュラ


 

 スキュラのペットとして、一緒に暮らすようになってから一週間――

 彼はふとした気の迷いで、絶対に行ってはいけないと言われていた場所に足を踏み込んだ。

 そこで妖女に襲われて食べられそうになるも、すんでのところでスキュラに助けてもらったのだ。

 

 「では、お風呂に入りましょう。身体を洗ってあげますね」

 家に戻るなり、スキュラはにっこりと笑って言った。

 「そんな…… 体くらい、自分で洗えるから」

 「ダメです。あんな妖女に散々に汚されたんですよ? 私がこの手で洗わないと気が済みません」

 スキュラは、僅かにキツい声で告げる。

 明らかに怒っているようだ。

 スキュラの言いつけを破って、あんな場所に行ったから?

 それとも、ヒドラ娘にいいようにされたから?

 とにかく、スキュラは予想外に怒っている。

 

 「じゃあ、私は先に準備をしています。絶対に来てくださいね」

 そう言って、スキュラはバスルームの方に消えていった。

 下半身の触手を隠そうとせず、じゅるじゅると周囲に這わせたままで――

 行かなかったら、怖い事になるだろう。

 青年は覚悟を決め、バスルームに向かった。

 

 

 スキュラの家は非常に質素であり、バスルームも狭い。

 バスタブに二人が入るのは無理。どうするつもりだろうか……

 青年は服を脱ぎ、ゆっくりとバスルームに入っていった。

 

 そこには、裸のスキュラの姿があった。

 上半身の衣服も脱ぎ、胸をさらしている。

 青年は気恥ずかしくなって、スキュラから目を逸らした。

 「さぁ、お風呂にどうぞ」

 スキュラは満面の笑みを浮かべて告げる。

 「で、でも…… これ……」

 青年はバスタブの中を覗き込み、表情を強張らせた。

 バスタブには、お湯など全く張っていない。

 その代わり、スキュラの下半身から伸びた無数の触手がバスタブの中に満たされ、にゅるにゅると渦を巻いていたのだ。

 

 「ふふ…… スキュラ特製のお風呂です」

 スキュラはにこにこと笑いながら、ボディーソープを無造作にバスタブに注ぎ込む。

 バスタブに詰まった触手がにゅるにゅると蠢き、たちまち泡立っていった。

 「さあどうぞ。ぬるぬるで気持ちいいですよ〜」

 まるで、無数のウナギやドジョウが蠢いているかのような様相のバスタブ。

 そこに肩まで浸かれば、間違いなく全身に凄まじい愛撫を受けるだろう。

 それはすなわち、快感の拷問。

 「う…… あ……」

 青年の脳に去来したのは、僅かの恐怖と大きな誘惑。

 あそこに浸かってみたい。あの触手のお風呂で、精液をたっぷりと搾り取られたい――

 青年は、期待に胸をわななかせながら足をバスタブに入れてみた。

 

 「う、ああぁ……」

 たちまち触手が足ににゅるにゅると絡み付き、青年の動きが止まった。

 そのとろけそうな快感におののき、これ以上体を浸けることができない。

 「ふふふ……」

 浴槽から触手がしゅるしゅると伸び、青年の体に絡み付いた。

 そのまま、バスタブに一気に引き込まれる。

 

 ぐに、にゅるにゅるにゅる……

 青年は肩までバスタブに沈み、その全身はスキュラの触手で包まれた。

 「うぁぁ…… ああぁぁッ!!」

 バスタブの中で渦巻いている触手が青年の全身に絡み付き、じゅるじゅると愛撫する。

 脇や胸をねっとりと這い回り、乳首を執拗にいじってくる。

 ぬるぬるの感触が股間や尻の割れ目にもまとわりつき、それだけで青年は達してしまいそうになった。

 青年の首から下が、スキュラの触手による執拗な全身愛撫を味あわされたのだ。

 「は…… ああぁぁ……!」

 くすぐったい、とろけるような刺激に、青年は陶然となる。

 これが、スキュラの触手風呂――

 

 「さて…… あのヒドラ娘に、どんな風にされたのか教えてもらいましょうか」

 「どんな風に、って……?」

 「どうやって、おちんちんをいじめてもらったのか、ですよ」

 スキュラは、すっと目を細めた。

 素直に言わないと、何をされるか分かったもんじゃない。

 「股間に、触手を絡められて――」

 青年は言葉を選びながら、恐る恐る話し始めた。

 「まぁ、おちんちんに触手を巻き付けられたんですか。良かったですねぇ」

 「う、あぁ……!」

 しゅるしゅるしゅる……

 青年のペニスに、スキュラの触手が巻き付いてきた。

 「どんな風に巻き付かれたんです? もっとぐるぐる巻きですか?」

 「先っぽに、まとわりつく感じで……」

 「亀頭責めですか。先っぽを可愛がられちゃったんですね……」

 しゅる、しゅる……

 スキュラの触手が、青年の亀頭部に執拗にまとわりついてくる。

 「で、どうだったんです? 射精しちゃったんですか?」

 「……」

 青年は、目を伏せたまま頷いた。

 「そのままイかされちゃったんですね」

 「あ、あああぁぁぁッ!!」

 スキュラの触手はそのまま青年のペニスをいたぶり、甘美な感触を与えてくる。

 ぬるぬるの触手が亀頭表面を這い回り、カリの周囲を回転し、青年はたちまち追い詰められた。

 これは、普段のように青年を悦ばせながら射精に導く愛撫ではない。

 ただ無慈悲に、ひたすら射精に導くような責め――

 

 「うぁ…… スキュラさん…… ああぁぁッ!!」

 触手での責めに屈し、青年はドクドクと射精した。

 一瞬でイかされてしまった――そんな屈辱よりも、全身愛撫による快感の方がはるかに上回っている。

 「やっぱり、量が少ないですね。次は何をされたんですか?」

 「触手で引き寄せられて、腰の穴に……」

 「腔腸口で犯されちゃったんですか……こんな感触かな?」

 ぱく、じゅるじゅる……

 口を開けた触手が、青年のペニスを一気に飲み込んだ。

 「うぁ……! おぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 その内部はねっとりと粘りつき、ちゅうちゅうと肉棒全体を吸い嫐ってくる。

 「こんな感じかなぁ…… 腔腸口はどんな感触でした?」

 「もっとぷにぷにで柔らかくて、それが挟み込んでくるように……」

 青年はスキュラの触手による感触に悶えながらも、自分が味わった快感について伝える。

 股間をちゅぷちゅぷと吸い立てられ、息を荒げながら……

 

 「基礎はゼラチン質ですね、分かりました。せっかくだから、このお口でも吸い上げておきましょうか」

 ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ……!

 青年のペニスを咥え込んでいる触手はねっとりと吸引し、一気に青年を高みに押し上げた。

 今日のスキュラは、まるで容赦していない。

 ペニスに絡み付き、まとわりつき、一気に精液を搾り取ろうとしている。

 「うぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 青年は身を震わせ、そのまま触手内部に射精した。

 その触手が口を離し、また新たな触手がペニスを咥え込んでくる。

 スキュラの触手の一本一本が、それぞれ異なる搾精器官なのだ。

 その触手はぷにぷにの軟体の感触で、もちもちと肉棒を締め付けてきた。

 

 「あああぁぁ…… この感触……」

 青年は、ヒドラ娘の腔腸口と極めて似た感触に包まれて喘ぎ声を上げた。

 「そう、大体分かりました。ぷるぷるの軟体質に締め上げられちゃったんですね」

 くちゅくちゅと蠢きながら、スキュラの触手は青年のペニスを責め嫐ってくる。

 その刺激に酔う余裕もなく、たちまち彼は追い詰められた。

 

 どくん、どくどく……

 まるで容赦のない強制射精、青年は触手によって果てる。

 「うぁぁ…… スキュラさぁぁん……!」

 その触手の中に精液を迸らせても、まだスキュラはペニスを離してくれない。

 精液をじゅるじゅると搾り上げ、責めの手を緩めないのだ。

 「こんな風に、おちんちん可愛がられたんですね…… 吸精生物の搾精、気持ちよかったでしょう?」

 「ス、スキュ……」

 青年の頭の中は、容赦ない責めで真っ白になった。

 彼のペニスを呑み込んでいる触手はヒドラ娘の腔腸口の感触を完全に模し、軟体で執拗に包み嫐ってくる。

 「お…… お、あ……」

 青年は表情を快楽に染め、体をひくつかせて何度も果てた。

 無数の触手がにゅるにゅると蠢き、彼の全身に這い回る。

 彼の体ごと搾るように、きゅっと締め付けてはくすぐり回す。

 「が…… うぁ……!」

 触手風呂の中でガクガクと体をよじらせ、首を左右に振りながら連続絶頂を味あわされる青年。

 スキュラの触手は青年の首から足指の先までをいたぶり、うにゅうにゅに絡み付いた。

 バスタブから逃げようにも、全身に絡み付いた触手はそれを許さない。

 「も、もう…… 許して……」

 「だめですよ、浮気者ちゃん。ヒドラ娘に可愛がられて、喜んじゃったんでしょ?」

 ちゅ、ちゅるるるるるる……

 ペニスを吸い嫐られる刺激に屈服し、青年はまたも絶頂して精液を捧げる。

 もう、ヒドラ娘によって射精した回数をとっくに超過していた。

 

 「ふふ…… 私のことしか考えられなくしてあげます」

 「ああ…… スキュラさん…… スキュラさん……」

 青年はスキュラの愛撫に身を委ね、彼女の与えてくれる快楽に酔った。

 無数の触手の口から沢山の舌が伸び、青年の性感帯をぺろぺろと舐め回す。

 両乳首、首筋、脇腹、おへそ、そしてアナル―― 

 青年の全身が、触手の舌で舐め尽くされた。

 「うぁ…… あああああぁぁぁッ!!」

 くすぐったい快感に身をよじりながら、青年は絶頂し続ける。

 「他の妖女に可愛がられて喜んじゃう悪いおちんちんは、こうしてあげますね」

 くちゅ、くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ……

 ペニスは軟体に締め上げられ、くちゅくちゅと扱き上げられる。

 彼の肉棒を包む軟体に、精液を何度も何度も吐き出し続けた。

 

 「悪いおちんちんから、白いおしっこ吸い尽くしちゃいます……ふふっ」

 スキュラは目を細めながら精液を吸い上げ、青年を搾り尽くした。

 彼が失神してしまうまで、スキュラの言う『浮気』とやらの罰は続くのだ。

 

 「う、ああああああああぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 青年は絶叫し、スキュラの触手風呂でもがき続けた。

 全身を嫐られ、男性器を執拗に弄ばれ――

 そして彼は、許容量を越える快感に気を失った。

 真っ白になっていく頭の中に、スキュラを感じながら。

 

 

 青年が迷い込んだのは、無数の妖女が住まう村。

 再び、彼は他の妖女の餌食にされてしまうのかもしれない。

 そしてスキュラは、節操のないペットに快楽の罰を――

 そんな事は、これから何度も起きるのかもしれない。

 

 ここは、多種多様な女淫魔が住まう村。

 ここへ迷い込む男は非常に少なく、彼女達は大喜びで来訪者を迎えてくれるのである。

 その精を、無残な程に吸い尽くされるまで――

 

 

 



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