ハエトリグサ娘


 高校生になったばかりのとある青年は、隣県にある不思議な森に踏み入った。

 この山には、不思議な植物があるという噂が以前から存在する。

 植物好きな彼は、連休を利用して探索に来たというわけだ。

 そして森に入って、歩く事10分。

 周囲はひたすら、うっそうと生い茂った木、木、木。

 

 「随分と深い森だな。こりゃ、迷ったら大変な事に――」

 青年がそう独り言を呟きかけたとき、何か奇妙なものを踏んづけた。

 その瞬間、2mほどはある巨大な葉が地面から現れたのだ。

 「な、なんだ、これ……!?」

 狼狽する青年。

 しかも、二枚―― その葉は、彼の体を挟み込むように両側から迫ってきた。

 そのまま青年は、仰向けになった状態で二枚の葉にしっかりと挟み込まれてしまう。

 

 「ぐッ……!」

 とにかく逃げようと身をよじるが、体を左右から挟み込んでいる葉はビクともしない。

 まるで緑のベッドに寝転がり、その身体を押し包むように二枚の葉に挟まれているような体勢だ。

 葉の内側はねとねとと粘液を分泌し、体がぬるぬるとぬめって気味悪い。

 二枚の葉は完全には閉じきっていないため、空や自分の身体を見ることくらいなら出来るが……

 上半身は両肩あたり、下半身は骨盤の出っ張ったあたりまでが葉に押さえ込まれていた。

 とにかく、ここから出ないと――

 

 「えっへっへ〜 捕まえちゃった♪」

 いきなり、無邪気な少女の声が聞こえてきた。

 葉に挟まれたまま横たわる青年の顔をひょこっと覗き込む、可愛らしい少女。

 「お兄ちゃん、美味しそー。先に他の娘達に見つからなくて良かったー」

 「え……?」

 青年は、助けを求めることも忘れて考え込む。

 この葉は、人為的に仕掛けられたトラップだとでも言うのか?

 いや、状況を考えるとまさにその通りとしか思えない。

 

 「お兄ちゃん、ハエトリグサって知ってる?」

 少女は無邪気に尋ねてきた。

 「ハエトリグサ……?」

 植物好きの青年は、当然ながらその名を知っていた。

 二枚貝のような葉を持ち、虫がその間に入った瞬間に葉をぱっくりと閉じてしまう。

 哀れな獲物は葉に挟み込まれ動けないまま、葉の内部から分泌された消化液によって分解されてしまうのである。

 ある意味では肉食といえる、極めて変わった植物――

 

 「……!?」

 青年は、その瞬間に気が付いた。

 自分が置かれている状況は、まさにそのまま――

 「私、ハエトリグサ娘なの。お兄ちゃん、私に捕まっちゃったんだよ」

 「な、何を……」

 青年は、怯えた瞳で少女を見た。

 見かけは、確かにあどけない少女。

 しかし何か、彼女を見ていると背筋がぞわぞわする。

 彼の本能は、少女が自分より生物として上位である事を見抜いていたのだ。

 

 「お兄ちゃんは、そのままドロドロに溶かされて私に食べられちゃうんだよ♪」

 ハエトリグサ娘は、青年の顔を覗き込んで告げた。

 その事実を、彼の本能はとうに理解していた。

 そして彼女の下半身を見た瞬間、自らの運命を理性でも理解したのだ。

 少女の下半身は、うねうねと蠢くツタによって覆われていた――

 「う、わぁぁぁぁぁッ!! 離せェッ!!」

 青年の恐怖心が爆発する。

 彼は、身体をよじって暴れ出した。

 「う、うぅぅ……!」

 その瞬間、青年の身体を拘束していた葉がキツく締まり始める。

 彼の身体は、徐々に圧迫されているのだ。

 「あ〜 暴れると、ぎゅーってされちゃうよ」

 少女は顔を斜めにして言った。

 青年は、植物のハエトリグサも昆虫が暴れれば暴れるほどにその体を締め付ける習性がある事を思い出す。

 「あ……! が……!」

 彼を捕らえている葉にギリギリと締め上げられ、青年は苦悶の声を漏らした。

 「大人しく動かなかったら、緩めてもらえるからね、お兄ちゃん」

 そう言いながら、少女は地面から何かを拾い上げる。

 いや、正確には自らの下半身から伸びてきた何かを手に取ったのだ。

 そして、両手で持った緑色のそれを青年の目の前にかざす。

 あれは――?

 

 「えへへ…… お兄ちゃん、これでいじめてあげるね」

 少女は、嬉しくてたまらないようににこにこと笑った。

 少女の持っているのは、小型のハエトリグサだった。

 青年を拘束しているこの巨大ハエトリグサを、そのまま20cmほどに縮小したような形。

 ただし、特徴的なトゲの部分はない。

 その根元からはツタが伸び、少女の下半身に繋がっているのだ。

 なにか、非常に嫌な予感がする――

 

 「今からこれでお兄ちゃんのおちんちんをぱっくんして、精液ぜーんぶ吸い取っちゃいま〜す!」

 「な、なんだって……!?」

 驚愕する青年を尻目に、そのハエトリグサはくぱぁ……と口を開けた。

 二枚の葉の間で粘液が糸を引き、その内壁は無数のヒダで覆われている。

 ヒダはうねうねと蠢き、内部にびっしり生えた繊毛がぞわぞわと動いていた。

 「えへへ、気持ち良さそうでしょ。これは捕精葉って言うんだよ。

  消化液は出さないし、おちんちん食いちぎったりもしないから、安心してね」

 少女は、恐ろしい事を平気で口にする。

 「私ね、お肉の他にも精液が大好物なの。お兄ちゃんの精液もぜーんぶ吸い取ってあげるね」

 そう言いながら、少女は青年のジーンズに手を伸ばした。

 「うんしょ、うんしょ……」

 ジーンズを脱がし、シャツまでも引き剥がされる。そして少女の手は、ついに下着にまで……

 「こ、こら……! やめろ……!」

 青年は暴れようとして、彼を拘束している葉の習性を思い出した。

 これじゃ、まるで抵抗できないじゃないか――

 

 たちまちトランクスまでが脱がされ、青年はハエトリグサ娘によって全裸にされた。

 こんな少女に脱がされ、今から精液を吸い尽くされるという。

 あんな、おぞましい捕精葉とやらで――

 しかし、その器官も少女の体の一部。

 自分は目の前の可愛らしい少女に犯され、嫐られようとしている――

 

 「あは♪ えっちぃこと考えちゃった?」

 少女は軽く頬を染める。

 青年のペニスが、むくむくと大きくなってきたのだ。

 「よかったね、お兄ちゃん。今から、捕精葉におちんちん食べてもらえるんだよ。

  人間のふぇらちおじゃ、絶対に味わえない感触なんだから。

  このお口でいっぱいもぐもぐして、くちゅくちゅして、ぺろぺろして、たくさん精液出させてあげるねー」

 少女は、青年の太腿に搾精ハエトリグサを置いた。

 するとハエトリグサは、ススス……と、彼の股間に近付いていく。

 その葉の内部から、粘ついた分泌液がぽたぽたと肉棒の根元に垂れた。

 下腹部にくっつこうとする程の角度で屹立するペニスを、その裏側から挟み込もうと――

 

 「あ…… やめ…… やめ……」

 青年は、身体をよじってハエトリグサから逃れようとする。

 そんな彼の全身を、拘束している巨大ハエトリグサがぎちぎちと締め付けた。

 怯える青年の顔を、少女はにこにこと笑って見つめている。

 

 「えへへー おちんちん食べちゃうね♪」

 少女がそう言うのと同時に――

 青年のペニスは、ぬちゃっ、と生温かい搾精ハエトリグサに挟み込まれた。

 

 「あ、うぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

 ペニスの裏側の方向から、サオの部分をハエトリグサにぱっくりと咥え込まれる青年。

 それはまるで、捕精葉をパン、ペニスをソーセージに見立てたホットドッグ。

 そしてハエトリグサの内壁に生えたヒダがざわざわと蠢き、ペニスに蕩けるような刺激を送り始めた。

 「お兄ちゃん、気持ちいい? もぐもぐされて、くちゅくちゅされて……」

 「はぁ……! うぁぁぁぁ!!」

 あむ、むぐむぐ…… くちゅくちゅ、ぬちゅ……

 ハエトリグサは、挟み込んだペニスをねっとりと責め嫐る。

 「もっと喘いでいいよ。ほら、ほら、ほら……♪ えへへ」

 あむっ、あむっ、あむっ…… くちゅくちゅむぐむぐ……

 ハエトリグサ娘の声に合わせるように、ざわざわとした内壁の蠢きが徐々に激しくなってきた。

 さらにペニスを挟み込んでいる二枚の捕精葉が、まるで甘噛みするかのような動作を開始する。

 「あ、うぁッ!! あぁぁぁ……!」

 ぬちゅ、ぬちゅ…と、捕精葉がペニス表面を啜る音が周囲に響いた。

 その蕩けるような刺激に、青年はたちまち高みに押し上げられていく。

 「あぁ、いく……! も、もう、いきそう……!」

 「あ、もうダメ? そのまま出しちゃってね♪」

 青年の切羽詰った叫びに対し、少女はにっこりと笑って告げた。

 そして彼を追い詰めるように、ハエトリグサは青年のペニスをねっとりと責め嫐る。

 「あぁッ!! うぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 どぷっ、どぷどぷどぷ……

 身体を震わせて、青年は快楽の証を放った。

 尿道口から白濁が噴き上がり、ペニスを挟んでいるハエトリグサに降りかかる。

 にゅちゅっ、にゅちゅっ、にゅちゅっ、にゅちゅっ……

 ペニスの先端から精のしずくが吹き出るたび、ハエトリグサは内壁全体でそれを吸収する。

 そのたびにハエトリグサがきゅっと締まり、射精中の脈打つペニスに独特の刺激を与え続けた。

 「おおッ! ああ、ああぁぁぁ……」

 射精のリズムに合わせて、ぬちゃぬちゃと甘美な責めを受けるペニス。

 もう何も出なくなるまで、少女は捕精葉を蠢かせて青年の肉棒を搾り嫐った。

 

 「は、はぁ……」

 青年は、深く息をついた。

 彼のペニスを責め立てていたハエトリグサも、ようやく動きが大人しくなる。

 これで、終わりか――

 しかし少女は、目を細めてにぱっと笑った。

 「あはっ。精液、ぜんぶ吸い取っちゃうぞ♪」

 「え……!? あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」

 青年のペニスを咥えていたハエトリグサが、甘い責めを再開してきたのだ。

 「おちんちん、先っぽも全部ぱっくんしちゃうね」

 今までペニスを裏側から挟み込んでいたハエトリグサは、ズズッ……と青年のペニス全体を咥え込む。

 彼のペニスは、完全に二枚の捕精葉に包み込まれたのである。

 「う…… あッ! ああッ!!」

 たちまち、生温かくぬるぬるした感覚が青年のペニスに纏わりついてきた。

 それだけではない。粘液に濡れた捕精葉の内壁がくちゅくちゅと揉み込むように動き始める。

 まるで、歯のない口に咀嚼されているかのように……

 ぬるぬるとぬめる粘液やざわざわと蠢く繊毛が、さらに青年のペニスを責め嫐った。

 

 「ん… もぐもぐ。私のふぇらちお、気持ちいい?」

 むぐむぐ…… ちゅぱっ…… ぬちゃぬちゃ……

 ハエトリグサ娘が直に捕精葉を動かしているのだろう。

 青年は、まるで擬似的にフェラを受けているような気分になった。

 いや、捕精葉は彼女にとって精液を吸い上げる口腔。

 これこそ、ハエトリグサ娘にとってのフェラなのだ。

 

 「いい…… いいよ…… ああっ! 気持ちいい……!」

 青年は、身を震わせて喘ぐ。

 「えへっ、嬉しいなー。じゃあ、こんなのはどう? ぺろっ、れろれろ〜」

 たちまち、ハエトリグサの内部の感触が変化した。

 内壁でペニスを嫐られるのは収まり、代わりに複数の軟体物質がねっとりと密着してきたのだ。

 ねっとり濡れた、柔らかい物体。明らかに舌を模したものである。

 その幾重もの舌がペニスを舐め、さすり、つつき、巻きつき、根元から先端までをじっくりと弄んできた。

 「ああッ! それ、いい……!」

 「ふふッ……」

 少女は、外見に似合わない妖艶な笑みを浮かべた。

 「この膨らんだとこ…… カリだっけ? ここが弱点なんだよね?」

 くりっ…… くりくりっ……

 舌のような軟体が、青年のカリ首の周囲を回転しながら責め嫐ってきた。

 「うぁッ!! あああああぁぁッ!!」

 カリにまとわりつかれる刺激に、青年は大きく身をよじらせる。

 逃げる意図がなかったからか、彼の身体を拘束している巨大ハエトリグサに動きはない。

 「先っぽの尿道口、ここも気持ちいいんだよね?」

 つん…… つん……

 「ああッ! それ……! うぁぁッ!!」

 敏感な尿道口を軟体で刺激され、青年は激しく悶えた。

 「ベロでつつくたびに、体がビクンってしてる〜 ほら、ほら…… あはは、おもしろ〜い♪」

 つん…… つん…… くりっ…… くりくりっ……

 ペニスの先端部分が、容赦ない攻撃にさらされる。

 亀頭部を重点的に愛撫され、青年はとうとう限界を迎えた。

 「あぁッ! もうだめ…… 出るぅぅぅぅぅッ!!」

 どくっ、どくどくどく……

 ハエトリグサの中に、青年は再び精液を注ぎ込んだ。

 その内壁が、射精の律動に合わせてキュッ、キュッ、と締め付けてくる。

 青年は身を震わせ、最後の一滴まで搾り出された。

 

 「よかったね、お兄ちゃん。おちんちんいっぱい可愛がってもらえて…… でも、実は――」

 少女は、悪戯娘のような笑みを見せた。

 「捕精葉、一つじゃないんだよね〜!」

 スッ、と両手を差し出すハエトリグサ娘。

 彼女の両掌には、青年のペニスを咥え嫐っている捕精葉と同じものが乗っていた。

 「な……!?」

 「あはは、行け〜!」

 青年の驚きを意に介さず、少女は二つの捕精葉を地面に落とす。

 それらはスルスルとツタを伸ばし、青年の太腿に絡みつきながら下腹部まで這い上がった。

 「ここもぱくぱくしてあげるね。精液の詰まったタマタマと、お・し・り……♪」

 「え……? あ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

 新たな捕精葉の一つは陰嚢、もう一つは青年の尻にびちゃりとねぶりついた。

 陰嚢は完全に捕精葉に咥え込まれ、さらにアナルから会陰部までをもう一つの捕精葉に覆い込まれる。

 「こ、こんな……」

 ペニスから陰嚢、尻に至る下腹部のほとんどを捕精葉に覆われる青年。

 その無様な様子を見て、ハエトリグサ娘は悪戯げに目を細めた。

 「なんか、おむつみたい。あはは、いつでもおもらしして構わないからね〜♪」

 「うぁッ!! あぁぁぁぁぁぁ!!」

 にゅちゃ…… ざわざわ…… うにうに、にゅるにゅる……

 三箇所に貼り付いたハエトリグサが、一斉に搾精運動を開始した。

 ペニスをむぐむぐと貪り、陰嚢を揉みほぐし、会陰部から前立腺までをざわざわと刺激し――

 主要な性感帯である三箇所を、ハエトリグサ娘は捕精葉で執拗に責め嫐ってきたのだ。

 「おぁッ!! あぅぁぁぁぁぁぁ!!」

 その、あまりに暴力的な快感。

 射精を促すように陰嚢が揉み込まれ、アナルや会陰部もねっとりと刺激される。

 「がぁっ! あがぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 青年は声を振り絞り、体をわななかせて悶え狂った。

 「いいでしょ? たっぷり気持ちよくなって、ドクドク出しちゃってね…… えい♪」

 少女の掛け声と共に、ペニスを責め抜いているハエトリグサの感触がまたもや変化した。

 内壁が揉みしだく動きと、軟体で嫐られる動きが合わさり、蕩けるような刺激が青年をいたぶる。

 さらにハエトリグサ全体がもぐもぐと動き出し、啜られているような感触をペニスに送り始めた。

 うねり、揉み、擦り、しごき、くすぐり、なぶり、ぬめり、絡み、巻きつき、吸い、啜り――

 それは、射精に追い込もうという少女の意思を明確に感じさせる動きであった。

 

 「ぐ、あぁぁぁぁぁ!! うぁぁぁぁぁッ!!」

 「フフ…… いいよ、ちょうだい」

 「あ、うぁぁぁぁぁ……!!」

 少女の命令に屈したように、青年はペニスからドクドクと精液を噴き上げた。

 たちまちハエトリグサの内部がざわざわとざわめき、肉棒に甘い刺激を与えながら精液を吸引してくる。

 まさに、搾り取られる――そんな感触を味わいながら、青年は精液を吐き出し尽くした。

 

 「はぁ、はぁ……」

 青年は、息を荒げさせる。

 もう、射精も三回目。どれだけ出せば、この搾精は終わるのだろうか。

 しかし、搾精が終わった後は――

 「も、もう離して……」

 それでも、弱々しく訴える青年。

 しかしハエトリグサ娘は上気した表情を浮かべ、彼の言葉など届いていないかのようだ。

 「精液、美味しい…… あぁ…… もっと、もっと……!」

 放心しながら呟く少女。

 そんな彼女の下半身から、十を越える捕精葉がしゅるしゅると頭をもたげた。

 それらは、一斉に青年の全身に襲い掛かる。

 「あぁッ! うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 べちゃ! ぬちゃぬちゃ! べちゃ! にちゃ!

 複数の搾精ハエトリグサは、青年の全身の至るところに貼り付いた。

 肩や腕、太腿や胸、巨大ハエトリグサに押さえ込まれている部分にも強引に侵入して――

 「あがッ! ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 全身のあちこちをねっとりと刺激され、青年は絶叫した。

 

 ――十箇所以上もの部位に接したハエトリグサ、その内部がざわざわとざわめく。

 「おぁッ! うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

 ――あむあむと甘噛みして、柔らかく咀嚼されるような快感を与える。

 「ひぃッ! あがぁッ!! あああぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 ――ぬるぬると粘液を分泌し、蠢きながら体中を這い回る。

 「ああッ!! はぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」

 

 どぷッ! どぷどぷどぷ……

 ペニスを嫐っているハエトリグサの中で、青年のペニスが弾けた。

 溢れる精液を、じゅくじゅくと吸い上げる。

 射精が終わったら、またペニスを吸い嫐って絶頂まで導く――

 まさに、悪魔の搾精だ。

 

 「まだ、まだまだ…… どれだけ出しても、離してあげないからぁ……!」

 しゅるしゅる…… しゅるしゅる……

 頬を紅に染めて放心しているハエトリグサ娘の下半身から、さらに多くの捕精葉が伸びてきた。

 その数は二十…… 三十…… もはや、数え切れない。

 それらの搾精ハエトリグサは、次々と青年に襲い掛かっていく。

 「あ……! うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 青年の体には、ハエトリグサが次々にびちゃびちゃ貼り付いていった。

 粘液を分泌し、繊毛を蠢かせて、甘く残酷に責め嫐りながら――

 ハエトリグサは露出している肌の部分に貼り付き、その上からも争うように次々と何重にも貼り付いていく。

 たちまち、彼の体は隙間なくみっちりとハエトリグサに覆われ尽くした。

 

 ――まるで、緑の人型。

 その全身がうねうねと蠢き、内部では悪魔の搾精が行われているのだ。

 彼の声はもう外部に漏れないが、首を左右に振り回し体をよじるその仕草が、搾精の激しさを物語っている。

 「……! ……!!」

 青年は何度も何度も絶頂に達し、精液は全て股間のハエトリグサに吸い上げられた。

 

 「美味しい…… お兄ちゃぁん、美味しいよぉ……」

 ハエトリグサ娘はへなへなとその場にへたり込み、ハァハァと息を荒げる。

 「溶けてぇ…… じゅるじゅるドロドロにしてあげるからぁ……!」

 

 「……!!」

 緑の人型が、狂ったように暴れ始めた。

 「……! ……!!」

 足をバタつかせ、首をガクガクと激しく揺らし――

 

 「あ…… はァ…… 溶けてぇ…… ドロドロに……!」

 少女は息を荒げ、熱に浮かされたように呟き続ける。

 「……!! …………!!!」

 緑の人型は暴れ、体をよじり続けた。

 その間にも、精液は容赦なくドクドクと搾り上げられていく。

 

 「んんっ…… ドロドロのぐじゅぐじゅにしたげるよぉ!!」

 少女は、頬を真っ赤に染めて叫んだ。

 「……!」

 緑の人型は徐々に動きが鈍くなり、だんだんと大人しくなっていく。

 その動きもみるみる力を失い、そして――

 

 「……」

 緑の人型は、そのまま全く動かなくなった。

 そして、その緑はバラバラと崩れ出す。

 一人の体に集まって人の形をなしていたハエトリグサの群れが、ほどけ始めたのだ。

 

 

 「はぁはぁ…… んっ?」

 へたり込んで呆然としていた少女の目に、理性の光が戻ってくる。

 「……ああッ! あああ〜〜!!」

 少女は素早く立ち上がり、青年が挟み込まれていた巨大ハエトリグサの中を覗き込んだ。

 役割を終えた搾精ハエトリグサが無数に転がり、その中に人の姿などどこにもない。

 骨すら見当たらず、ねっとりとした粘液だけが巨大ハエトリグサ内のあちこちに付着していた。

 

 「あう〜 またやっちゃった……」

 ハエトリグサ娘は、がっくりと肩を落とす。

 腹を満たす心地よい充足感が、何とも言えず悔しい。

 

 「あらあら、どうしたの?」

 「あっ、ウツボお姉ちゃん!」

 少女は、背後から声を掛けてきた女性に視線をやった。

 「ウツボお姉ちゃんって呼ぶんじゃありません。ハエちゃんって呼んじゃいますよ」

 ウツボカズラ娘は、ぽむ、と少女の頭に手を置いた。

 「ごめんなさ〜い、カズラお姉ちゃん……」

 しおしおとうなだれるハエトリグサ娘。

 

 ウツボカズラ娘は、巨大ウツボカズラの有様を見て状況を察したようだ。

 「あらあら…… また、やっちゃったんですね」

 「うん……」

 肩を落としたまま、ハエトリグサ娘はこくっとうなずいた。

 「私も、カズラお姉ちゃんみたいに獲物をいやらしく包み溶かしてあげたいよ〜」

 「ふふっ…… 情熱的なのも悪くはないと思いますけどね」

 ウツボカズラ娘は、ハエトリグサ娘の頭を優しく撫でた。

 「じゃあ、今度は二人で一緒に獲物を溶かしてあげましょうか」

 「ホント? かんまんに?」

 「ええ、緩慢に、緩慢に――ふふふっ」

 

 

 こうして、二人の食精植物は森の奥深くに消えていった。

 この森は、食精植物の棲息する森。

 彼女達に捕まってしまったら、精液を散々に搾られたあげくに溶かされてしまうのである――

 

 

 



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