ラミア


 

 「な、なります……」

 俺は、ラミアの誘いに乗るしかなかった。

 命だけでも助かるならば、仕方がない――そう思ったのは、本心からだろうか。

 もしかしたら、俺は心からラミアの抱擁奴隷になることを望んでいたのではないか?

 俺の心まで、ラミアのとぐろに捕らわれてしまったのではないだろうか――

 

 「決まったわね。今日から貴方は、私の抱擁奴隷――」

 ラミアは目を細め、目を奪われるほどに妖艶な笑みを浮かべた。

 「ふふふ……おちんちんにも、巻き付いてあげると言ったわよね」

 「え……?」

 次の瞬間、俺の腰部を締め上げていた蛇体だけが離れた。

 解放された股間の部分に、ラミアの視線が注がれる。

 その瞬間に気付いたのだが、俺のペニスは勃起してしまっていた。

 ラミアの温かい蛇体で散々に締め上げられ、興奮してしまったのか――

 

 「あらあら、元気ね……そこにも巻き付いてあげるわ、約束だから……」

 しゅるしゅると、ラミアの尾の先端が俺の股間へと迫ってくる。

 尻尾の先の方は、人間の手首ほどの太さしかない。

 そんな尾が肉棒の根本へと絡み付き、圧迫するようにペニスを這い上がってきたのだ。

 

 しゅるるるるる……ぎゅむっ。

 ぎゅ、ぎゅ……しゅるるるる……

 

 「あ、あうう……」

 ラミアの尾は、まさに蛇そのもののようにスルスルとペニスに巻き付いていった。

 根本からじっくりと這い上がり、肉の幹をじっくりととぐろで包みながら、カリの部分にまで――

 「うぁ……気持ちいい……」

 「ふふふ……」

 ペニスを巻き上げられ、締め付けられるような独特の圧迫感。

 それは、女の柔らかい手で握られるよりも心地よい。

 そして、敏感な肉棒で感じるラミアの蛇体の感触――

 ウロコはなく、ヌメヌメの分泌液で表面がぬめっている。

 それでいながら、内部にみっしりと詰まっている筋肉が感じられるのだ。

 そして、生物特有の僅かなうねり――ペニスで味わう感触の全てが、俺に快感を伝えてきたのである。

 

 「あぐっ、ううう……」

 敏感なカリ、そして亀頭へと尻尾で巻き上げられていくのは、身悶えするような感触だった。

 決して素早い刺激ではなく、そしてきつく締め上げられているわけでもない。

 それでも……ちょうど亀頭部が完全にとぐろで包まれてしまった瞬間、快感が弾けていた。

 

 「あ、あぅぅぅぅぅぅぅぅ……!」

 びゅっ、びゅっ、びゅっ……と、とぐろの中でペニスが精液を吐き出す。

 ラミアの尻尾が、肉棒にゆっくりと巻き付いていく――それだけの刺激でも、我慢できなかったのだ。

 「あぁぁぁぁぁぁぁ……」

 俺は呻き声を漏らしながら、とろけそうな放出感を味わっていた。

 びゅるびゅると白濁を放っている間にも、ラミアの尻尾は心地よい圧迫感を与え続けていたのである。

 

 「あらあら。ちょっとおちんちんに巻き付いてあげただけで、漏らしちゃうなんて……」

 息を荒げる俺を見下ろし、ラミアは艶やかに笑った。

 ペニスを包んでいたとぐろを解くと、その尾と肉棒の間で白濁が糸を引く――

 その光景に視線をやり、ラミアはじゅるりと舌なめずりをした。

 唾液のしたたるピンクの舌が、なまめかしく唇を這う――その仕草に、俺は思わず息を呑んでしまう。

 

 「美味しそうな精液ね……少し味見をしようかしら?」

 唇をなぞっていた、ピンクの舌――それが不意に、シュルシュルと伸び始めた。

 それは、真下にするすると降りていき――

 

 しゅるしゅるしゅる……

 

 「あ、ぐぁっ!!」

 ラミアの長い舌は、なんと俺の玉袋にぎゅるぎゅると巻き付いてきた。

 陰嚢は彼女の細い舌に締め上げられ、にゅるにゅると優しく揉みたてられてしまう。

 「あ、ああぁぁぁぁ……」

 腰が砕けそうな甘い刺激。

 しかし、ラミアの舌による責めはそれだけでは終わらなかった。

 「ふふ、次はここ……」

 ラミアの舌は陰嚢に巻き付いたまま、まるでそれ自体が蛇のようにペニスへと向かう。

 そして、怒張の根元にしゅるしゅると巻き付いてきた。

 根元を緩く締め付け、唾液をねっとりと絡ませながら――

 自らのペニスが舌に巻き付かれていくさまから、俺は目が離せない。

 

 「ふふ……こんな舐め方、今までされたことないでしょう?」

 根元を締め付けていたラミアの舌は、ぐるぐると絡み付きながらペニスを這い登ってくる。

 ねとねとと唾液を塗りつけ、サオの表面を這い回って……

 たちまちペニスの半分以上が舌に絡み付かれ、いよいよ敏感な部分へと――

 「あ、あぁぁぁぁ……」

 ペニスにねっとりと巻き付かれる甘美な感触に、俺の背中は総毛立った。

 その舌先は、とうとうカリにまで絡み付いてくる。

 傘の部分をじっくりと舌先で責め嫐り、その舌で包むように巻き付きながら裏筋を舐め上げてきたのだ。

 

 にゅる、にゅる……ちろちろ……

 

 「く……、おぁ……!」

 敏感な部分をチロチロと執拗に嫐られ、俺は歓喜の声と先走り液を漏らしていた。

 とうとう舌は亀頭の表面まで到達し、さっき漏らした精液や先走り液を舐め取るように這い回る。

 「ふふ、全部舐め取ってあげる……」

 「あぁ……!」

 亀頭をぬちゅぬちゅとラミアの舌に這い回られ、思わず身体をよじらせた。

 俺の全身はラミアの尻尾に絡み込まれている為、この快感から逃げることもできない。

 それはまさに、逃げ場のない快楽責めだったのだ。

 

 「これで最後……思いっきりチロチロしてあげるから、そのまま出しなさい」

 「あ……、え……?」

 その刹那、ラミアの舌が尿道口を激しく責め嫐ってきた。

 凄まじいスピードで、チロチロ、チロチロと鈴口に舌先が這う。

 魔性の舌で素早く舐め尽くされ、俺はたちまち絶頂へと押し上げられていった。

 快感に脳が焼け、視界が白く染まる――

 

 「あ……!! うあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 どくん…… どく、どく、どく、どく……

 尿道口を素早く舐め続けるというラミアの舌の動きに、俺は我慢しきれず精液を迸らせてしまった。

 さらに白濁をドクドクと吐き出している尿道口を、彼女の舌はチロチロと容赦なく責め嫐ってくる。

 「あぁ! あッ! おぁぁ……! ああッ!! あぁぁ!!」

 射精中のペニス――その尿道口を舐め尽くされるという甘美な感触に、俺は肉棒を脈打たせながら白濁を吐き出した。

 愛し合う者の行為ではない、余りにも暴力的な快感――それに翻弄され、身体を震わせ続ける俺。

 長い射精が終わり、最後の一滴までがラミアに舐め尽くされてしまった。

 

 「ふふっ。もっと巻き付けて、絡み込んで、締め上げてあげる……」

 しゅるしゅると、さらにラミアは舌を伸ばしていた。

 その舌は俺のペニス全体に何重にも絡み付き、完全にぐるぐる巻きにされてしまう。

 まるで、ピンクのリボンを隙間なく巻き付けられたように――

 「あ、うあぁぁぁぁッ!!」

 みっちりと巻き付いている彼女の舌が、ぐにぐにと蠕動を始めた。

 俺のペニスをきつく締め上げながら、うにうにと精を搾るべく蠢き続ける。

 「や、やめ……あぁぁぁぁぁぁ!!」

 「貴方のペニスも、舌の抱擁で魅了してあげるわ――」

 締め上げ、緩み、締め上げ、緩み……

 ペニスは、ラミアの舌で扱かれているような甘い刺激を受け続けた。

 唾液でねっとりと濡らされ、舌で肉棒全体を締め上げられる快感。

 さらに、尿道口が再び舌先でチロチロとくすぐられ始める。

 隙間なく巻き付かれて中の様子が見えないが、俺のペニスはラミアの舌で嫐り尽くされているのだ――

 

 ぎゅっ……、ぬらぬら……、ぎちぎち……、チロチロ……

 

 「あ、うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 たちまち俺は、彼女の舌による愛撫に耐え切れずに白濁液を放った。

 またも射精中の尿道口が舌先でくすぐられ、最後の一滴まで舐め取られてしまう。

 放出中に受ける尿道責めを味わいながら、俺は最高の快感を体験したのである。

 

 「はぁ、はぁ……」

 俺の息は乱れ、全身を疲労感が襲ってきた。

 しゅるしゅるとラミアの舌が縮み、ようやく俺のペニスは解放された――

 ――と、そう俺は思い込んだ。

 しかしラミアは、恐ろしい事を口にしたのだ。

 「じゃあ、そろそろ本格的に搾ってあげる……」と。

 それでは、今までのは――

 

 「う、がぁッ!!」

 ぎちぎち……、みしみし……

 再び、俺の身体に巻き付いているラミアの尾に力がこもり始めた。

 そして彼女は、腰の少し下……通常の人間なら女性器がある部分を両手でうにぃと広げる。

 彼女のヘソの下には、女性器に酷似した淫猥な穴が開いていたのだ。

 「う、うぁ……!」

 「貴方のペニス、この膣でたっぷり締め付けてあげる」

 俺の身体はラミアの尾で固定され、勃起したペニスに彼女の膣が迫ってきた。

 その狭そうな膣内からは、一滴の粘液がつつ……と垂れる。

 「私の膣には、ヒトと違って筋肉があるの。人間では味わえない魔膣の締め付け、たんと召し上がりなさい――」

 「あ、うわぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 にゅる……という音を立て、俺のペニスはその肉のトンネルに押し込まれた。

 

 「が、ぐぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 ラミアの膣内は狭く、みっしりと襞が絡み付いてくる。

 そして、膣全体から受ける強い圧力。

 決して痛みを感じさせず、ただペニスに圧迫される快楽だけを送り込む魔膣――

 「き、きつい……! でも、いい……!」

 「ふふ、気に入ってもらえた? 貴方は動く必要はないわ。そのまま搾り取ってあげるから」

 

 グチュ、グチュ、グチャ、グチャ……

 

 「あぁ……! あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 ラミアの膣の筋肉がグチュグチュと動き、挿入された俺のペニスを扱き上げてきた。

 人間相手では、絶対に味わえないような甘美な締め付け。

 愛液が内部でねっとりと絡んできて、俺はまさに人外の快楽を味わった。

 ペニスがとろけそうな感触に包まれ、みるみる腰から力が抜けていく――

 「す、すごい……! こんなの、耐え切れ…… くッ、うあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 どく、どくどくどく……

 

 たちまち、俺はラミアの膣内に精を放ってしまった。

 ほとんど、挿入してすぐの射精。

 魔膣の甘美すぎる刺激に、十秒も耐えることができなかったのだ。

 「あぁぁ……あぐッ!!」

 射精中のペニスを強引に絞り上げられ、きつい刺激に思わず両腕を突っ張ってしまった。

 まるで、彼女を突き放すように――

 

 「逃れられないわ。私の抱擁からは……」

 ラミアは、俺の頭部に添えていた両腕に力をこめる。

 再び、ラミアの豊満な胸の谷間に頭を押し付けてしまう形にされた。

 さらに俺の身体は、またもやラミアの尻尾によって締め上げられ始める。

 ペニスは彼女の膣に咥え込まれ、同様に締め上げられながら――

 「が、ぐぁ! うあぁ……! ああ、ああぁぁぁぁぁぁ!!」

 苦痛と快楽が入り混じった絶叫。

 俺は涙を流し、彼女の抱擁を全身で味わった。

 ラミアの尾にぐるぐるに絡み付かれたまま、みしみしと巻き付かれ、ペニスを魔膣で締め上げられ――

 

 グッチュグッチュ……、グチャグチャグチャ……

 

 ペニスには愛液がねとねとに絡み付き、膣の中で妖しい音を立てながら扱かれ抜く。

 まるでそれ自体が、肉棒を嫐り抜く機械のよう。

 俺のペニスは魔膣に囚われ、締め付けられ、揉みたてられ、こね回され、いたぶられ続ける――

 

 グチュグチュ……グッチュグッチュグッチュ……

 

 「ぐが……! おぁぁぁぁぁぁ!!」

 どぷっ、どぷどくどく……

 魔性の締め付けによって強引に射精に導かれ、ラミアの膣内に白濁液を注ぎ込んでしまう。

 萎えることすら許されず、何度も何度も何度も――

 俺は、訳が分からなくなるくらいラミアの魔膣に精液を搾り取られ続けた。

 

 「どう? 私の抱擁は……頭がとろけそうになってきたでしょう?」

 ラミアの暖かい抱擁の中で天国と地獄を同時に味わい、意識が朦朧としてくる。

 それでいながら、快感と苦痛は呆れるほどに鮮明。

 魔膣に精液を搾り取られる快感と、全身を尻尾で締め上げられる苦痛。

 ラミアのとぐろの中に捕らえられた俺は、永遠に彼女の抱擁を受けて弄ばれ続けるのだ。

 

 「ふふ……いつまでも抱き締めていてあげる。ずっと、ずっと……」

 

 ギリギリ……、みしみし……

 グチュグチュ、グチャグチャ……

 

 「あ、はぁぁぁぁぁ!! うぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 どくっ、どくどくどくどく……

 

 「ふふふ……あははははは……っ!」

 

 

 

 

 

 今日もまた一人、この山で青年が消息を絶った。

 彼は、今もラミアの抱擁に囚われているのかもしれない。

 忘れてはならない。この山に入る時は、細心の注意が必要な事を。

 そして、美しい女性の誘惑に乗ってしまわないことを。

 彼女に抱き締められてしまったら、その行き着く先は永遠の抱擁奴隷か――

 ――さもなくば、ただのエサしかないのだから。

 

 

 



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