ユダの揺籠


 

 「ふふっ、屈服してしまいなさい。気持ちよくなりたいのでしょう?

  おちんちんを包み溶かされて、たっぷり精液を吸い上げられてしまいなさい」

 甘く囁かれるマルガレーテの言葉――それが、青年に止めを刺した。

 

 「あぁ…… も、もう……」

 もう、これ以上は――

 体全体を弛緩させ、腰に入れていた力が緩む。

 そのまま、青年のペニスは『淫魔の肉』の中へ――

 彼は、とうとう快楽に屈服してしまったのだ。

 

 

 ――とぷん。

 

 

 『淫魔の肉』が、根元まで青年のペニスを呑み込んだ。

 にゅる…… にゅるにゅる…… ぐちゃぐちゃ、じゅぽじゅぽ、にゅるにゅるにゅる……

 待ちかねていたように、『淫魔の肉』は青年のペニス全体にねっとりとまとわりつく。

 押し包み、揉み込み、絞り上げ、うねり、締め付け、吸い上げ――

 天国の、そして地獄の搾精が青年を襲ったのだ。

 

 「あああッ!! う、うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 どくっ! どくどくどくどくどく……

 

 青年はたちまち絶頂を迎え、大量の精液を『淫魔の肉』の中に放つ。

 ぐちゃぐちゃ、にゅるにゅるにゅる……

 『淫魔の肉』は射精中のペニスを責め嫐り、さらなる絶頂に青年を追い込んだ。

 

 肉槽にペニスを浸し、あられもなく悶え喘ぐ青年。

 その痴態を眺め、マルガレーテは目を細める。

 「でも……思ったよりも長く耐え抜いたわね。『淫魔の肉』も、あなたを気に入ったようよ」

 

 ずぬぬぬぬ……

 

 肉槽に満たされた『淫魔の肉』の一部が、ゆっくりと盛り上がり始めた。

 それはちょうど人間一人分の大きさ、そして人の形を成していく。

 粘液とも肉ともつかない軟体で形作られたのは、美しい女性の姿。

 それがゆらり……とうねり、全身をじゅるじゅると蠢かせながら近付いてくる。

 「ひ、ひぃ……」

 逃げようにも、ペニスがずっぽりと包まれてしまって抜くことができない。

 肌色の淫肉で形作られた艶めかしい女体は、青年にゆっくりと手を伸ばし――そして、抱き付いてきた。

 粘液とも軟体ともつかないグチュグチュの感触が全身に粘り着き、妖しく包み込んでくる。

 「ふぁ、あああああああぁぁぁぁぁ……!!」

 粘肉の女性に抱きすくめられ、その体の中に沈み込まされていく甘い感触。

 そして、青年の背中に回された手。

 彼は、じわじわと女体の中に取り込まれてていく。

 粘った肉に全身を巻き取られ、抱きかかえられるように沈んでいく――

 そしてペニスは、女体の股間部分へと沈み込んでいた。

 

 じゅく、ぐちゅぐちゅぐちゅ……

 

 「あ、ああああぁぁぁぁぁぁぁ――ッ!!」

 妖しい肉の蠢きとぬめりに包まれ、青年はあっけなく放出してしまう。

 彼はのしかかってくる肉の重圧で押し倒され、仰向けになったまま女体にしがみつかれていた。

 女性の姿をした淫肉に包み込まれ、全身がじゅるじゅるの肉で愛撫される。

 ペニスには無数の舌のような肉が絡み付き、精液を吐き出させんと搾り尽くす――

 

 「あ、ふぁ――あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 全身を女型の粘肉に包まれ、どっぷりとその中で溺れさせられる青年。

 その中で、延々と精液が搾り取られているのだ。

 「ふふ……なんとも面白い結果に終わったようね。

  『淫魔の肉』があなたを殺すことはない。永遠に、その肉に包まれて可愛がって貰いなさい」

 青年に、もはやマルガレーテの声は届かなかった。

 

 

 

 

 

 今日もノイエンドルフ城の一室で、彼は『淫魔の肉』に精を搾られ続ける。

 決して吸い尽くして殺したりはせず、まるで可愛がるように。

 時には弄ぶように、淫肉は青年を包んで搾り尽くす。

 アメーバに全身を取り込まれ、じっくり弄ばれる獲物――青年はまさにそんな存在だった。

 こうして彼は、このまま永遠に『淫魔の肉』の餌食となるのである。

 

 

 



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