ユダの揺籠


 

 この肉の渦にペニスを浸せば、どれほど気持ちいいのだろうか――

 一度抱いてしまった快楽への期待は、もう打ち消すことができなかった。

 体全体を弛緩させ、腰に入れていた力が緩む。

 そのまま、青年のペニスは『淫魔の肉』の中へ――

 彼は、とうとう快楽に屈服してしまったのだ。

 

 

 ――とぷん。

 

 

 『淫魔の肉』が、根元まで青年のペニスを呑み込んだ。

 にゅる…… にゅるにゅる…… ぐちゃぐちゃ、じゅぽじゅぽ、にゅるにゅるにゅる……

 待ちかねていたように、『淫魔の肉』は青年のペニス全体にねっとりとまとわりつく。

 押し包み、揉み込み、絞り上げ、うねり、締め付け、吸い上げ――

 天国の、そして地獄の搾精が青年を襲ったのだ。

 

 「あああッ!! う、うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 どくっ! どくどくどくどくどく……

 

 青年はたちまち絶頂を迎え、大量の精液を『淫魔の肉』の中に放つ。

 ぐちゃぐちゃ、にゅるにゅるにゅる……

 『淫魔の肉』は射精中のペニスを責め嫐り、さらなる絶頂に青年を追い込んだ。

 「は、はぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 どぷっ! どくどくどく……

 全身を痙攣させ、青年は連続射精を強制される。

 

 「ふふっ、ふふふふ! あははははッ……!」

 マルガレーテも、精神的悦楽に身を震わせた。

 この瞬間が、まさに彼女にとっての愉悦。

 「ついに、快楽に負けてしまいましたか。なんと哀れ、なんと惨め――

  望み通り『淫魔の肉』に精液を思う存分搾り取られ、天国へお逝きなさい」

 快楽と歓喜に歪む青年の顔を見据え、マルガレーテはにこやかに告げた。

 彼女の懐中時計は、11時12分を示している。

 

 「い、いい……! 全部、吸われて……ああッ!!」

 にゅるにゅる…… ぐちゃぐちゃぐちゃ……

 どく、どく、どく……

 青年はペニスを『淫魔の肉』にみっちりと包み込まれ、その中に精液を注ぎ込み続ける。

 歓喜に包まれ、無限の快感に打ち震え、全身をだらしなく弛緩させて……

 

 「――さようなら。とても素敵なひとときでしたわ」

 マルガレーテが指を鳴らすと、青年を天井から吊り下げていた鎖がぷつんと切れた。

 前傾姿勢で吊るされていた彼の身体は、そのまま前方へと倒れていく。

 その眼前に広がっている、搾精肉槽へ向かって――

 

 ――どぷっ!!

 

 奇妙な粘音を立てながら、青年の身体は搾精肉槽に満たされている『淫魔の肉』に沈み込んだ。

 「が……! あああッ!! ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 全身を『淫魔の肉』に浸され、彼は壮絶な搾精を受けた。

 搾精肉槽の中で、狂ったようにもがく青年。

 その乳首やアナル、玉袋やぺニスなどの性感帯に、魔性の柔肉が襲い掛かる。

 全身をねっとりと包み込まれ、青年は体の隅々までを嫐られ尽くした。

 もはや彼は、死ぬまで精液を搾り取られる有機体に過ぎない。

 

 ぐにゅぐにゅ…… にゅちゅにゅちゃにゅちゃ……! じゅぽじゅぽ……!!

 「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁッ!! うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 どくっ、どくどくどく……!!

 

 にゅぐ…… ぐにゅぐにゅぐにゅ…… ぐちゅぐちゅ…

 「おぁぁぁぁぁッ!! うがぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 どく、どくどくどく……!

 

 うにょうにょ…… ぐちゅぐちゅぐちゅ……

 「うぁッ! あああぁぁぁぁぁぁぁ!」

 どく、どくどく……

 

 にゅる…… ぐにゅぐにゅ……

 「あ、あぁぁぁぁ……」

 どく、どく……

 

 ぐにゅぐにゅ……

 「あぁぁぁ……」

 とくん……

 

 にゅぐ……

 「……」

 

 

 激しく蠢いていた『淫魔の肉』の表面が、春の湖面のように静かになった。

 ノイエンドルフ城の地下室を、氷のような静寂が支配する。

 

 マルガレーテが指を鳴らすと、ドアを開けて女従者が入ってきた。

 彼女は、主人の前にかしづく。

 「いかがいたしましょうか、ご主人様」

 「エミリア、次の者をここへ――」

 

 

 



この娘さんに搾られてしまった方は、以下のボタンをどうぞ。




一覧に戻る