ウツボカズラ娘
青年の足元の土中から、巨大な樹木が音を立ててせり上がってくる。
それは彼の体を巻き込み、呑み込むように爆発的な成長を遂げ始めた。
「うわぁぁぁぁぁ……!!」
青年の体が樹木にめり込み、埋もれていき――その次の瞬間、樹木の成長は収まる。
「な、なんだこれ――」
そして彼は、自分の体が樹木にめり込んでしまっていることに気付いた。
肩から先と、太腿の中程――四肢は完全に幹に埋まってしまい、動かすことができないどころか感覚すらない。
背中側も半分ほど呑み込まれ、彼はレリーフのように樹木へと囚われてしまったのだ。
もはや彼に出来ることは、首から上を動かすことだけ。
そして、露出している部分には皮膚感覚が残されている――当然、股間にも。
「ふふふ……獲物さんの体、私の肉体と一体化させちゃいました♪ もうこれで、私から離れることはできませんね」
「えっ……!?」
青年は、ウツボカズラ娘の絶望的な言葉の意味をたちまちにして悟った。
四肢や背中は、単に幹に埋もれているのではない。
この植物部分と、生物的に一体化させられてしまったのだ――
「私と繋がっちゃったから、もう獲物さんは死ぬこともできませんよ。
年も取らないし、栄養も供給されるので食事もいりません。眠る必要もないんです。
これから永遠に、おちんちんをグチュグチュされて精液をゴクゴクされ続けるんですよ。素敵でしょう?」
彼の埋もれている樹木――青年の顔の隣あたりの幹面から、にゅっとウツボカズラ娘の頭部が突き出した。
さらに細い両腕も青年の脇の下あたりから這い出て、ぎゅっと胸の部分を抱き締めてくる。
まるで背後から抱き竦められ、耳元で囁かれているような体勢だ。
「そんな、イヤだぁ……」
「あはは、もう子作りもできませんね。獲物さんの精子、み〜んな私の美味しいエサになっちゃうんだから」
そう囁く彼女の手には、ちょうどペニスを納めるサイズのウツボカズラが握られている。
中にはぬるぬるの粘液が満たされ、内壁全体がぐにぐにと蠢く搾精植物――
その感触を思い出し、青年は肉棒をたくましく隆起させてしまった。
「じゃあ、またおちんちん中に入れましょうか。ねっとりと嫐ってあげますから、ドピュドピュ出して下さいね」
「や、やめて、やめてぇ――!!」
ウツボカズラ娘はまるで捕精嚢をオナホールのように扱い、ゆっくりと青年のペニスにあてがった。
その緑色の器官は、今度は彼女の手によって青年の股間へと被せられていく――
――ぐにょっ。
「はう、あああぁぁぁぁ……」
再び、あの狂おしい感触が青年のペニスを包み込んでいた。
内部はうねうねと蠢き、ぎゅぷぎゅぷと脈動している。
みるみる体中の力が抜け、股間を貪られる快感に身を委ねてしまった。
「あら? もう、さっきみたいにイヤがらないんだ……
おちんちんをぐぷぐぷされるのが気持ち良くて、抵抗できなくなっちゃったんですか?」
ウツボカズラ娘は彼の耳元でくすくすと笑いながら、じっくりと右腕のウツボカズラを動かしてくる。
ゆっくりと引き抜いて亀頭部だけを咥えさせたかと思えば、奥深くにまで突っ込んできた――
その動作はまるで、オナホールで男を嫐っているかのようだ。
「お、おぉぉぉぉ……」
じわじわと引き抜かれ、ウツボカズラの入口部分がサオを締め付けながら滑っていく。
そして亀頭だけを包み込まれ、入口部分でちゅぷちゅぷとカリ首を締め上げられていた。
「ふふっ、締め付けが気持ちいいでしょう。先っちょきゅっきゅってしてあげたら、すぐ漏れちゃいますよねぇ……?」
くちゅ、ぎゅぷ、きゅっ、きゅっ、くちゅ、くちゅ……
「はぅぅぅぅ……」
先端部のみを断続的に締め付けられる感触にさらされ、青年は搾られる快感を味わう。
まるで、敏感な亀頭で乳搾りをされているかのようだ――
「ああぁぁ、もう出る……気持ちいい……」
「あは、もう我慢出来ないんだ。先っちょを締められて、おもらし……みっともないですねぇ」
「そんな……あ、ああああぁぁぁぁ――!」
ウツボカズラ娘の嘲笑を耳元で受けながら、青年は絶頂していた。
おぞましい捕精嚢の中に精液をドクドクと注ぎ込み、果ててしまう――
「じゃあ次は、奥の感触をたっぷり味わって下さいね♪」
じゅぶぶぶぶ……
ウツボカズラ娘は、そのまま捕精嚢の奥深くにまでペニスを突き入れさせた。
たちまちうねる内壁がペニス全体をくるみ、温かい粘液に浸されてしまう――
「ほらほら、もっと中をこね回して、掻き回してみて下さい。とっても気持ちいいですよ?」
「あ、ああああぁぁぁぁぁ……!!」
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ……と彼女は手にしているウツボカズラを激しくシェイクする。
深く入り込んだ時にはウツボカズラの最奥に亀頭先端がめり込み、柔らかくまとわりつく感触を与えた。
内壁は竿の表面をうにゅうにゅと揉みたて、収縮する刺激を与えてくる。
さらにヌルヌルの粘液が内部流動し、ペニス全体にねっとりと絡み付き――
「あぐ、あああああぁぁぁぁぁぁぁ……!!」
青年は体を震わせ、またもウツボカズラの中で果てていた。
漏れ出た精液はウツボカズラの内壁に吸収され、彼女の養分にされてしまうのだ。
「あは、美味しい……。じゃあ、そろそろおちんちんを溶かしてあげましょうか」
「ひぃ……!」
嘘とも冗談とも思えないその言葉に、青年の体はびくんと強張った。
にこやかなウツボカズラ娘の瞳には、凍り付くように冷酷な色が宿っている。
「や、やめて……! それだけは――」
「はい、消化液を注入しま〜す♪」
ごぷっ、ごぷごぷごぷ……
青年のペニスを咥え込んだまま捕精嚢が脈動し、その内壁から温もりに満ちた液体が染み出していた。
「あうっ、ああああぁぁぁ……」
搾精生物の消化液に肉棒を漬けられる――それは、まさに天にも昇るような至上の快楽。
たちまちウツボカズラの内部は消化液に満たされ、青年のペニスはその中を泳がされた。
「やめてぇ……やめてぇ……」
肉棒を消化液に漬けられるという甘い快感を味わいながら、青年はうわごとのように繰り返す。
しかしウツボカズラ娘は聞く耳を持とうともせず、冷酷に宣告した。
「じゃあ、消化開始〜♪」
「あ、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」
じゅぷ、ぐちゅ、ぐにゅ、ぐにゅ、ぎゅぷぎゅぷぎゅぷ……!
ぐちゅ、じゅぷじゅぷ、ぐちょぐちょぐちょ……!
ウツボカズラ全体が激しく脈動し、収縮して艶めかしい刺激を内部のペニスに伝えてくる。
それは、柔らかな内壁の蠕動で行う咀嚼の動作。
今まさに青年のペニスは溶かされ、貪られているのだ。
「はう……! あ、がぁ……! おぁぁぁぁ……!!」
身も世もない強制的な快感に、青年は頭部を振り乱して喘ぐ。
ペニスどころか、全身がとろけてしまいそうなほど甘美な感触。
そして、ペニスをぐちゅぐちゅにこね回され、撹拌される暴力的な快感。
とうに失神してもおかしくない無慈悲な快楽にさらされ、青年は気も狂わんばかりに悶えるのみ。
精液がまるで尿のようにどぷどぷと溢れ、ウツボカズラの中にびゅくびゅくと注ぎ込まれていく――
「獲物さんの可愛いおちんちんが、おぞましい消化器官に咥え込まれて、消化液にまみれて溶かされていく――素敵ですよね」
ウツボカズラ娘は、くすくすと笑いながら囁いてきた。
「おちんちん溶かされるの、気持ちいい? このまま美味しく食べられちゃうんですよ……あはははははは♪」
赤子に語りかけるように、そして冷酷な捕食者そのもののように彼女は囁き続ける。
「あ、あぐぅぅぅ……」
青年は脱力し、彼女の囁きに籠絡したように快楽に身を委ねていた。
ペニスを捕食されるという、惨めで無慈悲な目に遭いながら――
もはや彼は、生殖器を弄ばれる玩具に過ぎないのだ。
「はい、おちんちんが捕精嚢の中でドロドロになっちゃいました。じゃあ、啜っちゃいますね……」
「あぅ……」
じゅるり、じゅるじゅるじゅるるるるるる……
ひとしきり咀嚼され、続いて嚥下されていく快感に青年は浸っていた。
股間で渦巻くねっとりとしたものが、ずるずると吸い出されていく――
「ふぁ、ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
それは、全身がとろけてしまいそうなほど甘美な虚脱感。
そして――彼のペニスは消化され、ウツボカズラに吸収されてしまった。
限りなく淫らで狂おしく、そして残酷な食事が終わったのである。
「ふふ、ごちそうさま……」
ウツボカズラ娘はにっこり笑って告げた。
その言葉と共に、恍惚に浸っていた青年は我に返っていく――
「あ、あぁ……」
覚醒と同時に、青年は絶望的な気分に囚われていた。
今も股間部分を貪っているウツボカズラ、あの中にもう自分のペニスは――
痛みはない。不快感も全くないが、そこにあるべき感触もない。
ただ、股間には欠落した感覚が残るのみ――
「そ、そんな……」
「うふふ、どうなったのか見せてあげますね……」
悲嘆にくれる青年に見せ付けるように、ウツボカズラがじわじわと青年の股間から離れていった。
「うう、そんな……ひどいよぉ……」
青年は嗚咽しながらも、あらわになっていく自身の股間から目が離せない。
そして、彼が見たものは――すっかり力を失い、萎縮してしまった男性器だった。
溶かされて食べられたはずの彼のペニスは、ちゃんと股間に存在していたのである。
「な、なんで……?」
捕食された感覚は、嘘だったとでも言うのか――
しかし、彼の股間でしおれているペニスにはどこか違和感があった。
あまりにも表面がつやつやで綺麗すぎるのだ――まるで、生まれたばかりのように。
「驚いたでしょう? 獲物さんの体は、私と一体化したと言いましたよね。
だから体の部分が欠けても、すぐに再生しちゃうんですよ」
戸惑う青年に対し、ウツボカズラ娘はにっこりと笑いかけていた。
「良かったですね、獲物さん。おちんちん、いくらでも食べて貰えるんだから――」
「あ、あぁぁ……」
また、あの快感が味わえる――
青年は悦びに震え、同時にペニスがむくむくと頭をもたげ始めた。
それを見て目を細め、またもやウツボカズラ娘は捕精嚢を彼の股間に近付けていく。
「じゃあ、また溶かしてあげましょうか――」
こうして、青年はウツボカズラ娘によって永遠に貪られるだけの存在となった。
言葉使いは丁寧ながら、エサ同然の扱い。
ウツボカズラによってたっぷりと嫐られ、精液を啜られ、そしてペニスを何度も何度も食べられる――
その度に肉棒は再生し、終わりなく捕食される快楽を味わい続けるのだ。
「うふふ、ウツボカズラでたっぷりしゃぶってあげる……気持ちいいですか?」
「あ、あぁぁ……溶けちゃいそう……」
「ほらほら……おちんちんが本当に溶けちゃいましたよ?」
「あぅぅ、気持ちいい……あああぁぁぁ……!」
人間の尊厳を完全に否定され、永遠に弄ばれ続ける青年。
しかし彼は、己の境遇を嘆いてなどいなかった。
それは青年にとって、永遠に終わらない桃源郷そのものだったのだから――
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