ミミズ娘


 

 「あぅぅ……」

 ミミズ娘のとぐろに囚われたまま、青年は脱力していた。

 それは全面恭順であり、快楽に身を委ねてしまうことを意味している。

 「あ、堕ちちゃった……じゃあ、おかわり頂きますね」

 僅かな微笑を浮かべ、ミミズ娘は告げ――そして、甘美な吸引が再開された。

 うにょ、うにょ、ぎゅぽ、ぎゅぷ、ぎゅぷぷぷぷぷぷ〜!!

 「あ、うぁぁぁぁぁぁッ!!」

 射精直後で敏感になったペニスを吸われ、青年は声を張り上げる。

 さらに、体に巻き付いているミミズ娘の胴部も粘液を分泌しながら責め嫐ってきた。

 ぬるぬる……ぎちぎち……ぬめぬめ……

 うにょ、ぎゅぽ、ぎゅぷ、ぎゅぷぷぷッ……!!

 きつく優しく全身を締め上げられ、ペニスを激しく甘く吸引される――

 そんな絶妙な刺激に、早くも二度目の射精の波が押し寄せてくる。

 「あは……おちんちん吸われるの、すっごく気持ちいいでしょ。そのまま漏らしていいんですよ?」

 ぎゅぷぎゅぷとペニスを吸い込み、淫らに震わせ続けられる刺激。

 亀頭にまとわりついてくる吸引感に耐えられず――青年はまたもや達してしまった。

 「あっ、おぁぁぁぁぁ…!! もう……!!」

 どく、どくどくどく……

 搾精体腔の内部に迸る、青年の精液。

 そんな白濁液はたちまち吸い上げられ、ミミズ娘の食餌となった。

 「はう、あぁぁぁぁぁ……」

 最後の一滴まで吸い尽くされ、青年は快感に全身を痙攣させる。

 

 「いっぱい出してくれましたね。そんなに気持ちいいんですか? 嬉しいな……」

 ミミズ娘は青年に顔を近付け、その鼻の頭をペロリと舐めた。

 「ふふ……あなたの子、欲しくなっちゃった」

 「……え? うわッ!!」

 青年の体は、ミミズ娘の胴に抱え上げられて逆さにされた。

 股間を啜っていた搾精体腔は吸引に加えて激しい蠕動を始め、ぶちゅぶちゅという湿った音を立て始める。

 その妖しい刺激に、青年のペニスは高みに追い詰められていった。

 「あ、あッ……! う、動かさないでぇ……!」

 「だぁめ。そんなコト言われたら、いっぱい動かしたくなっちゃいます」

 ミミズ娘は、青年の懇願に反して搾精体腔をより妖しく蠕動させた。

 ぶちゅ、ぎゅぷ、ぶちゅ、ぎゅぷぷぷぷぷぷ〜!! ぶちゅ、ぶちゅ……!!

 「あう……あ、あぁぁぁぁぁぁ……!!」

 妖しい音を立てながらペニスを啜り上げられ、青年はたちまち絶頂を迎えた。

 まるでペニスをポンプで吸い上げられるように、大量の精液が迸っては体内奥に消えていく。

 「あなたの精液、卵包で受けました……子供、できちゃったかも」

 そう言いながら、ミミズ娘は逆さにされた青年に口付けした。

 柔らかな舌が彼の口内を這い回り、青年をさらに興奮させる。

 濃厚なキスを交わしながらも、ミミズ娘の搾精体腔は容赦なくペニスを啜り上げた。

 「ん――ッ!! ん――ッ!!」

 どく、どくどくどく……!

 「ん……ちゅ。 もっと下さい……ん……ちゅぱ」

 「んッ!! ん――――ッ!!」

 どくどく、どくッ……!

 青年は、快楽の中で何度も絶頂へ追い詰められた。

 そのペニスは搾精体腔に搾り上げられ、口はミミズ娘の舌と唇でねぶり尽くされ――

 そして体は強く優しく締め上げられ、腕一本すら満足に動かす事ができない。

 そんな完全に拘束された状態で、青年はミミズ娘の搾精体腔に精を注ぎ込み続けた。

 何度も、何度も、何度も、何度も、気が遠くなるまで何度も……

 

 

 

 

 

 

 「ありがとう、美味しかったです」

 何回搾り取られただろうか、青年はようやく締め上げられていたミミズ娘の胴から解放された。

 あれから、二時間以上が経過しているのだ。

 彼の全身はネバつき、ペニスは粘液でズルズルにヌメっている。

 「あらら、ごめんなさい。つい夢中になっちゃって……」

 横たわって荒い息をつく青年に、ミミズ娘は満足げな笑みを浮かべた。

 「でも、気持ちよかったですよね? あなたの匂い、覚えましたよ」

 そう言いながら、ミミズ娘はずむずむと地中に潜っていく。

 「また精液が溜まったら、全部吸い取ってあげますね。雨の日に――」

 そして彼女は、地中に消えていった。

 

 「ま、また……あれを……?」

 青年は掠れた声で呟いた。

 今みたいな搾精を、また受けることになるのか……?

 しかし、それを期待している自分がいる。

 あの甘美な感触を、次も味わえるのだから――

 

 ミミズ娘に巻き付かれて精を搾り取られる、そんな日が待ち遠しい。

 こうして青年は、雨の日を待ち望むようになった。

 

 

 



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