クモ娘


 

 「そう……飼われるのがお好み? なら、望み通りにしてあげる」

 そう言ってクモ娘は青年を抱えると、ほんの一瞬で公園を後にした。

 青年が連れ帰られたのは、クモの糸が張り巡らされた洞窟のような場所。

 人里離れた、薄暗い岩場だ。

 「ここが私の巣……公園は、単なる狩場なのよ」

 クモ娘はそう言って、青年の体をクモの巣へと押し付けた。

 ネバネバした糸は彼の全身をたちまちのうちに封じ、大の字のまま拘束してしまう。

 「うふふ……繭にしてあげる。未来永劫に精液を搾り取られる、気持ちイイ繭にね……」

 クモ娘は青年に腹部を向けると、出糸突起から大量の粘糸を噴き掛けていた。

 たちまち彼は糸に巻き取られ、クモの巣に捕らえられた繭となってしまう。

 露出しているのは、顔とペニスのみ。

 それ以外は全て糸に巻き取られてしまった、哀れな獲物の姿。

 

 「……んぐ!?」

 クモ娘は唐突に、青年へと唇を重ねてきた。

 ピンク色の長い舌が彼の口内に侵入し、甘い唾液を送ってくる。

 「じゃあ一日分の養分をあげる。いっぱい精をつけなさい……ふふふ」

 「ん――ッ! ん――ッ!」

 最初は首を左右に振って抗っていた青年も、口内を犯す舌の感触にたちまち屈服した。

 青年はクモ娘に口内を舐め回されながら、養分をたっぷりと含んだ唾液を嚥下する。

 

 「次は、ここに特別な糸をあげる……」

 「ん、んッ……」

 口内をねぶり上げられながら、クモ娘の出糸突起は青年のペニスをくちゅりと呑み込んだ。

 その内部で、粘糸がぎゅるぎゅるとまとわり付いて絡み付いてくる。

 単なる搾精じゃなく、まるで何かの作業のような――

 「ん――ッ! んんんん……ッ!」

 どくん、どくどくどく……

 彼女の器官の中で粘液状の糸に絡み付かれ、青年はたまらず射精した。

 「こら、作業中に出さないで。少しはガマンしなさい……」

 クモ娘はちゅぷ……と唇を離し、青年を叱責する。

 「そんなこと言われても、気持ちよすぎて……ああ、また……!」

 青年はブルブルと体を震わせながら、クモ娘の体内に精液を吐き出した。

 ペニスにまとわりつくヌルヌルの感触に、耐えることなどできはしない。

 「もう、仕方ないわね……」

 そう言いながらも、クモ娘は青年の股間を糸で丹念に巻き取っていく。

 単にぐるぐると糸を絡めているのではなく、ペニスの周りで何かを編んでいるような感じ。

 その作業に合わせてクモ娘の下腹部が前後左右に動き、独特の刺激で青年を悦ばせた。

 「うぁぁぁぁぁ……! あああッ!!」

 どく、どく、どく……

 精を漏らす青年に構わず、クモ娘は黙々と作業を続ける。

 

 「ふふ……編んであげたわよ。あなたのオチンチンを可愛がってくれる繭をね……」

 三分ほどして、クモ娘はようやく下腹部を青年の股間から離した。

 「こ、これは……?」

 彼のペニスは、びっしりと糸に覆われて白い繭ができている。

 その繭はところどころが粘液状で、柔らかくペニスに絡み付いていた。

 中はひくひくと蠢き、青年のペニスに甘美な感触を与え続けていく。

 

 「ああ……中で糸がぎゅるぎゅるして……!」

 繭の内部では、糸が意思を持っているかのように青年のペニスを責め嫐っていた。

 ぐるぐるに縛って締め付け、ひくひく動いて絞り上げ、ぬるぬると絡み付いて弄び――

 根本から亀頭まで、丹念にいじめ尽くされたのだ。

 「ああッ! ああぁぁぁぁぁぁ……!」

 青年は、その特製の繭の中に精液をドクドクと吐き出した。

 繭はぐっぷぐっぷと収縮し、中に溢れた精液を吸い上げていく。

 「な、何これ……気持ちいいよぉ……」

 唾液を垂らしながら、青年は喘ぐ。

 天上の快楽に、射精が止まらないのだ。

 「その繭に吸い上げられた精液は、全て私の養分になるの。

  貴方は四六時中、この繭におチンチンを貪られ続けるのよ」

 クモ娘は、妖艶な笑顔を見せて言った。

 「そ、そんな……!」

 ――四六時中、つまり朝から晩まで?

 それは、快楽による地獄の責め以外の何でもないじゃないか――

 たちまち彼は、絶望感に包まれてしまった。

 

 「ふふ……もう貴方は、死ぬことも出来ないわ。未来永劫に生かしてあげる……」

 「そんな……! ああぁぁぁぁぁぁ……!」

 青年のペニスは繭に嫐り上げられ、またもや精液を強引に吸い出された。

 股間を包むとろけそうな感触に、気が狂いそうになる。

 「うぁぁぁ…… はずして、これ……」

 彼は体を揺さぶり、無限の快感から逃れようとした。

 しかし青年はもはや、蜘蛛に捕らえられた哀れな獲物。

 決して逃げられるはずがない。

 「ふふ……1日に1回は戻ってきてあげるわね。その時に養分と、1日がんばった御褒美をあげる。

  出糸突起の中で、おちんちんぐちゃぐちゃにしてあげるわ。ふふ……」

 クモ娘は青年の額にチュ、と口付けた。

 「じゃあ、公園へ狩りに行ってくるわ。良い子にしてなさい、その繭に可愛がってもらいながら――」

 「待って、待って――」

 そんな言葉に耳を貸すはずもなく、青年に一瞥もしないままクモ娘は洞窟から姿を消した。

 後に残されたのは、彼女の巣に絡め取られ、無惨にも繭にされてしまった青年。

 その股間には淫靡に蠢く繭が貼り付き、精液を強制的に吸い上げ続けている。

 ぐぽ、ぎゅるぎゅる……しゅるしゅる、ねばねば……

 「助けてぇぇぇぇ! 誰か、たすけ……! うぁぁぁッ!!」

 どく、どくどくどく……

 

 クモ娘に捕らわれてしまった哀れな獲物――

 そのほとんどは、精をたっぷり搾り上げられた後に捕食されてしまう。

 しかし彼女に気に入られた獲物は、巣で繭にされたまま永遠に精を搾り取られ続けるのだ。

 死ぬことすら許されず、ただ射精させるために生かされているのみ。

 もう、青年に人間としての幸福は訪れない。

 彼にあるのは、永遠の快感のみなのである。

 

 「誰か、だれかぁぁぁぁ……! うぁぁぁッ!! ああぁぁぁぁっ!!」

 しゅるしゅる……ぎちぎち、ぎゅるぎゅるぎゅる……

 どく、どくどくどくどく……

 

 青年の悲鳴が、牢獄にも似たクモ娘の巣に響いていた。

 

 

 



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