ヒトデ娘


 

 「あ、ああぁぁぁぁぁ……」

 ペニスをぐにょぐにょと刺激され、青年は弛緩した表情で喘ぐ。

 もう、彼が捕らえられてからどれだけの時間が経っただろうか。

 「もうダメだね、お兄ちゃん。全然ダメ」

 青年は、少女に投げかけられた言葉の意味すらすぐには把握できない。

 「本当にどうしようもない、えっちなえっちなお兄ちゃんにプレゼント。最後のコレも、すごく気持ちいいよ〜」

 「う、ううぁ……」

 彼のペニスを包み込んでいる搾精腔の内部、その感触が徐々に変化し始めた。

 柔らかく、熱く……まるで溶かすように、ねっとりとペニスに絡んできたのだ。

 その感触に、青年はたちまちとろけてしまう。

 「ああ、それ……いい……」

 彼のペニスは新たな感触に包まれ、たちまち射精に追いやられていた。

 生暖かく粘りつくその内部でペニスが脈動し、精液をずるずると搾り取られる。

 射精中のペニスに与えられた生ぬるい快感で、またしても彼は昇り詰めてしまった。

 緩慢に味わわされる連続絶頂によって、彼は恍惚に浸ってしまう。

 「あったかいよ……ああ……また、いく……」

 どく、どくん……

 散々に精液を搾り取られたせいで、一回の射精量は数滴。

 それでもじわじわと嬲るようにペニスを責め立てられ、青年は力無く喘ぎながら何度も射精した。

 

 「あはは。おちんちん、溶けちゃいそうでしょ。とろり、とろとろとろ……」

 「う、う……」

 射精しながら、青年は奇妙な感触に襲われていた。

 ペニスがとろとろに溶かされて、ずるずると啜られているような――

 「ああ……これ、本当に溶けて……」

 「うっふっふー! お兄ちゃん、大正解ー!」

 少女は満面の笑みを浮かべ、青年の顔を覗き込む。

 「言ったでしょ……ヒトデはね、獲物に胃袋を押し付けて溶かしちゃうんだって。

  まずはお兄ちゃんの駄目なおちんちんから、胃袋で包んで可愛がってあげるね」

 「い、いやだ……食べられたくない……」

 ようやく己の身に迫る危機を感じ取り、青年は弱々しく首を左右に振った。

 その両目からは、涙がぽろぽろとこぼれてしまう。

 「いいじゃない、散々イイ思いしたんだから。私に食べてもらうの、すごーくすごーく気持ちいいよー!」

 「うあっ、ああぁぁッ……」

 もはや、抗う力などこれっぽっちも残っていない。

 青年のペニスは胃袋の中でとろとろと溶け始めつつも、連続で果てていた。

 「あひ……! はぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」

 ペニスを包み、甘くとろけさせる極上の温もり。

 あどけない少女の胃袋にペニスを突っ込み、射精に導かれるという異様な状況。

 己の肉体が溶かされながら咀嚼される事が、ここまでの快楽なのか――

 青年はもはや恐怖も忘れ、股間を襲う快感にとろけるのみ。

 

 「あははっ。おちんちんもぐもぐされるの、たまらないでしょ。

  じゃあ、お兄ちゃんを全部食べちゃうよー。いただきまーす!」

 今までペニスを挿入していた搾精腔がうにゅぅぅぅと広がり、そこからぐちゅりとピンク色の軟体が這い出す。

 ヒトデは体外に胃を吐き出し、獲物を包み込んで捕食してしまう――それが、青年の身を襲ったのだ。

 アメーバにも似た軟体は青年の体を巻き上げ、絡み込み、そして包み込んでいた。

 彼の全身にぬるぬるの胃粘膜が優しく密着し、その肉体に消化液が塗り込まれる。

 「あああ…… うああッ……! ああ、あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 胃袋に包まれた青年の全身に襲い来る、最高の快楽。

 消化液にまみれ、体を震わせて彼は何度も何度も絶頂した。

 もう、どうなってもいい。この快感を上回るものなんて、もう何もない。

 身体が溶けて、全身が搾られて、どろどろに消化されて、いっぱい射精して、もう――

 

 「あぅぅぅぅ……」

 青年は、搾精生物に食べられるという至福の快感を堪能していた。

 彼の顔に浮かぶ、恍惚の表情。

 そのまま胃袋は青年の全身を丸ごと呑み込み、その中へと完全に収めてしまう。

 そして、グロテスクな捕食器官はゆっくりとヒトデ部分の中に引き戻されていったのだった。

 

 「あはっ、まだイってる……」

 ヒトデ娘は軽く身悶えし、下半身のヒトデ部分をさわさわと撫で回す。

 彼女の体の中で、青年はなおも射精しているのだ。

 その全身も、快楽にまみれながらドロドロに溶けていく――

 「とろーり、とろとろ…… どろどろどろどろ…… じゅるじゅる、ずずずずずず……――ごっくん」

 楽しそうに呟き、ヒトデ娘は満足そうな表情を浮かべた。

 

 「――ごちそうさまでした、お兄ちゃん♪」

 

 

 



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