「あは、もう抵抗しないんだ……」
観念したあなたの様子を見据え、ウツボカズラ娘はにっこりと微笑んだ。
「じゃあ、じっくりと包み溶かしてあげますね。
緩慢にドロドロにされていく感覚、よ〜く味わって下さい」
とぷとぷとぷ……
あなたが囚われているウツボカズラ内に、温かい粘液が注がれていく。
それは、遅効性の消化液。
そのぬめった感触で獲物を酔わせながら、じっくりと溶解してしまうためのものだ。
ウツボカズラの消化液の中に漬けられ、あなたは恍惚に浸る。
ペニスにも消化液が優しくまとわりつき、まるで漏らすような射精を味わわされていた。
くぷっ、くぷっ、くぷっ……
ウツボカズラはじんわりと脈動し、その内壁と密着しているあなたの体を優しく揉みほぐす。
まるで温泉に浸かって、マッサージを受けているかのような安息感。
あなたはウツボカズラに囚われたまま、快楽の笑みさえ浮かべていた。
「ふふふ……消化されるの、気持ちいいでしょう?」
ウツボカズラ娘の問い掛けに、あなたは夢うつつのまま頷いた。
このまま自分は、夢心地で溶かされていく――
それは、とても素晴らしいことに思えた。
じっくりと時間を掛けて、スープをことこと煮込むかのように――
どろ、どろどろどろ……
どのくらいの時間が経過しただろうか。
あなたの輪郭が曖昧になり、じんわりと溶け出していく。
その安らぎに満ちた快感に、あなたは呻き声を上げていた。
どろり、どろろろろろろろろろろ……
あなたという存在が溶け出し、ウツボカズラに吸収されていく。
安らぎに満ちた一体感。搾精生物の餌になることへの充足感。
どろろろろ……じゅるっ。
こうしてあなたの体はウツボカズラの中で溶解され、彼女の餌となってしまった。