「あら、出て来られたんですか……」

わけの分らないまま部屋を出たあなたを、支配人は丁寧に出迎えた。

「では、お召し物をどうぞ。当店側の不備により、調理上のミスが起きたことをお詫び致します」

服を着るあなたを手伝いながら、支配人は意味ありげな笑みを浮かべる。

 

「ふふ……貴方は運が良い」

あなたに服を着せ終え、支配人はくすりと笑った。

そして彼女は、深々と頭を下げる。

「では、またいらして下さいね、お客様。今度は仕損じませんので……」

 

すかさず再来店する

店を出る