目を覚まし、体を起こすあなた。

ソファに横たわるあなたの顔を、ラミアが心配そうに覗き込んでいた。

 

「す……すみません! つい、調子に乗っちゃって!」

あなたが目を覚ましたことに気付き、ラミアは平謝りの様子だ。

「調べたところ、骨に異常はありませんでした。本当に申し訳ありません……」

ソファから立ち上がるあなたに、ラミアは何度も何度も頭を下げ続ける。

 

「男の人がもがいていると、本能的にいたぶっちゃうんです。

おもらしまでさせちゃって、その――」

恐縮したり、顔を赤くさせたりと色々大変そうなラミア。

あなたは彼女を責めず、文句も言わないことにした。

 

「……本当にごめんなさいね、ちゅっ♪」

ラミアは、あなたの唇に軽くキスをする。

「こんなひどい目に遭わせて、厚かましいかもしれませんが――

また、お店に来て下さいね。次はもっと優しくいたぶりますから」

そう呟くラミアに対し、あなたは苦笑いを浮かべるのだった。

 

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