あなたは、『真実の鏡』でロール姫の姿を照らしました。
同時に王様が大きく咳払いをし、それを受けた城一番の魔術師が何やら呪文を唱えます。
たちまち、ロール姫の下半身は人間の姿に戻りました。
「ゆ、勇者様…… ありがとうございます……」
ロール姫は、申し訳なさそうに告げました。
「うわー姫様が元の姿に戻ったぞー」
「勇者様、ばんざーい」
どこか白々しくも、家臣達は騒ぎ立てます。
こうしてあなたは、ロール姫と幸せに暮らしました。
城のみんなが何か隠し事をしている、そう訝りながら――
あなたの決断は、まっとうな人間としてはこの上も無く正しいでしょう。
しかしまっとうな性癖の人間では余り楽しめないのが、この『モンスター娘百覧』なのです。
この先に進むかどうか、あなたの判断に任せましょう……