美しい花の精。
  花の匂いに誘われてフラフラ近付いてきた獲物は、たちまちにして幾重もの大きな花びらに包み込まれてしまう。
  獲物を包む無数の花びらは愛の営みを行うベッドであり、甘い揺り篭であり、搾精の牢獄なのだ。
  花びらに囚われた獲物に、いつしかアルラウネ自身の柔らかい身体が密着。
  妖花の蕾で、彼女の指で、髪で、太腿で、そして生殖器で精液を残らず搾り取られてしまう。
  花の香りで夢心地の獲物は楽園気分を味わいながら、何度も何度も絶頂を迎えてしまうのである。

  illust:ふりいど様