五十番目の地獄 『山ミ毎民ロイ云』より




どうも、モンスター娘百欄に投稿を始めて丸二年、三年目に突入した十二屋月蝕です。

今回は、タイトルと文章にあまり関連がありません。

楽屋ノリ、エロなし、私のことなどがあまり好きでない方は、どうかお戻り下さい。







さて、先日投稿した作品の一覧を見て驚きました。

その数48本。48本です。

妖怪の数に直せば、百鬼丸も超能力を獲得する数です。

美しい女性の年齢に直せば、もう十五年早ければと私が悔しがる数です。

温めている短編のネタを一、二本使えばすぐさま50本になる数です。

しかし、何の感動も無く50という大台を迎えることに、私は少々の抵抗を感じました。

そこで50本目となるこの作品では、これまでに投稿した48+1本の作品について、一つずつ解説のようなものを記していこうと思います。







・作品解説(順番は目に付いた順です。必ずしも投稿順ではないのであしからず)



「夜は明けず」

モンスター娘百欄への処女投稿作品です。

エロ小説は何本か書いていましたが、今見てみると文章にテレが残っていますね。

それに人造淫魔といいながら、実際のところロリ父娘近親相姦モノでしかありません。

モンスター娘はー?ですね、ハイ。







「血涙の木」

第一作から大きく反省して作ったのが、この作品です。

植物を粘土化するアイデアは、スライム派と植物派の両方にウケるのではないかと思ってました。

ですがどっちつかずで、不完全燃焼な作品になってしまいました。

反省。

ちなみにニオコマドの名前は、ゴルゴ十三が元ネタです。







「最後の一人」

「血涙の木」の続編です。

初の分岐END型の作品で、それぞれのENDで違いを出すために苦労しました。

それでも私のお気に入りの作品の一つです。

続編は無いか、とのご意見を頂きましたが、今のところ予定はありませんので悪しからず。







「蝿の王は、高き館に」

投稿した項目は埋めておかないと、との想いで書き上げた作品です。

オリジナルの女王級淫魔にもベルゼブブモチーフの淫魔は登場するそうですが、これは全くの別物と考えていただければ幸いです。

とりあえず強力な淫魔を召喚するので、術者は多いほうがいいだろうと考えて三人登場させたのですが・・・

まさかあんなに使いやすいとは。







「蝿の王は 高き館に 蛆」

バアル・ゼブブシリーズ二作目の前編ですね。

一作目で書ききれなかった、無数の蛆による責めを書こうと思って書き上げました。







「蝿の王は 高き館に 蝿」

バアル・ゼブブシリーズ二作目の後編です。

こちらは責められる淫魔の姿を書きたい、という目的で書きました。

それと、バアル・ゼブブ自身が裏で何かやっているということも伏線目的で書いていましたが・・・近いうちに回収しますね。







「魔術師、かく語りき」

人界大図書館や魔術師についての解説みたいな作品です。

ここでは初のエロなしですね。









「死因は、一晩中樹海内を歩き回ったことによる、体力と体温の低下によるものと思われます」

唐突に冒頭の一文が浮かび上がり、それを利用しようと思って書き上げました。

ニオコマド娘から人間成分を取り除いた感じですね。

当初は言葉が無くて大丈夫かと思いましたが、こうしてみてみるとそれなりにまとまっているのではないかと。







「彼女は彼を」「恋人たち」「一人」

母殺しハウデルフォンのシリーズですね。

時系列的には、

「一人」「彼女は彼を」「恋人たち」

といったところです。

クリスは愛に飢えているせいで、他者の愛が自分から逸れるのを恐れています。

そのため彼女は、彼女に依存しなければ生きていけないように男を傷つけ、自分しか愛せないように仕上げる。

ヤンデレですね。

本来ならば前日譚と後日譚があるのですが、出し損ねた感があります。

そのうち投稿するかもしれません。







「ヒトニザメ シリーズ」

船を人似鮫が襲って船員を捕食するという、単調な展開のシリーズです。

執筆中はマンネリに悩み、どうにかして打開しようとあれこれ努力した覚えがあります。

努力の跡は文章中に幾つもあるのですが、なぜその努力をエロシーンに向けなかった、と言いたい所です。

これもまた反省。







「トラップ一家物語」

一般的な青少年の下に淫魔がやって来るという、オーソドックスな淫魔モノです。

しかしそれでは他の作品と同じで、個性を発揮できず埋没する恐れがあると考えました。

そこでどうでもいいところで差をつけよう、とばかりに最後に逆転させました。

つけなくてもいい余計な差でしたね。







「土曜の夜は」

ハウス娘モノです。

しかし実際のところスライム娘としたほうがいいくらいですね。

自在に動き回る床などの描写はえらく苦労した覚えがあります。

書いては消して書いては消してして、のべ30Kbは書いて、やっとのことでこの作品をひねり出しました。

今みても、書いては消してした後が窺えますね。







「勉強会」「勉強会2時間目」

女教師と生徒達モノです。

女教師の欲望が肥大化して、彼女の楽園を築き上げるという続編を考えていたのですが、プロットが定まらず現在凍結中です。







「槍型淫魔兵器 銀シリーズ」

淫魔兵器シリーズの一作目です。

分類としては幻影、女性化、意識の入れ替わりなどでしょうか。

魔術師に対する殺意と憎悪にまみれた銀と、魔術師と行動する鉄。

それなりに書けていたのではないかと思います。

一応予定としては、鉄と伍堂の活躍と二人の馴れ初め、鋼とパートナーの出会いについて、などがあります。

どうか、お待ち下さい。







「三馬鹿とハエと締め切り」

バアル・ゼブブと三馬鹿による日常モノ・・・というよりおちんちんランドモノですね。

おちんちんランドの構想自体は以前からありましたが、内部構造をどうするかは未定でした。

いくつか取材がてら遊園地を巡りましたが、ぱっとしません。

ですが、浦安ネズミ園に行ったところ、私に電流が走りました。

おちんちんランドはここだ、と。

その後は家族連れであったにも関わらず、わたしの心はおちんちんランドの中にありました。

園内を巡りながらおちんちんランドの情景を幻視し、

行列に並びマップを見ながらおちんちんランドのマップを構想し、

アトラクションを楽しみながらおちんちんランドのアトラクションを夢想してました。

その結果できあがったのが、あのおちんちんランドでした。

馬鹿馬鹿しさと、エロスと、おちんちんがうまいこと混じった素敵なテーマパークだと思っていました。

ですが、スライマラスさんのご指摘により、おちんちんランドの重大な欠点に気が付きました。

包茎です。

真性仮性問わず、皮が足りないのです。

恥ずかしい垢が足りないのです。

桃色をした亀さんの頭が足りないのです。

これではエルフに顔向けできません。

いずれこの点を補った上で、おちんちんランド観光案内ガイド風の作品を執筆しようと思っています。







「ジン・ジェインの要求」

ランプ娘モノですね。

途中の分岐を書くためだけに書いたような覚えがあります。

オチは『主従化』『捕食』『謎』の三つです。







「告白」

淫魔化した同級生による搾り取りモノです。

こういうミステリアスな雰囲気を孕んだ女子生徒モノを書きたかった、というのが本当のところです。







「告白 月夜の夢」

「告白」の前日、というか前夜譚ですね。

彼女が淫魔モドキになった理由と、呪法バンコースの犠牲者を客観的に描きたかったという理由で書きました。

一応「告白」のすぐ後に投稿する予定でしたが、当時手がけていた長編に時間が掛かり、出すタイミングを逃してしまいました。

そのため今読み返してみると、少々表現に気に喰わないところがあります。

文章もちょっとくどいし。

反省。







「その後とこれから、あるいは大図書館にて」

とりあえずこれまで書いてきた人界大図書館モノのその後と、これから書こうとしている作品への伏線代わりに書きました。

三馬鹿が私だとすると、スペンサーは私の理想ですね。

死ねばいいと思います。







「吸血鬼譚ひとつ 目覚め」

吸血鬼モノですね。

シリーズにする予定だったのですが、続編の仕上がりが思ったより微妙だったので、とりあえず投稿は控えました。

文章を書き直すか話の筋ごと変えるして、いつか投稿すると思います。







「天職」

「その後と〜」の伏線を早速利用した作品です。

四海協会による人間製品シリーズにしようかと思いましたが、当時手がけている長編がありましたので、シリーズは断念しました。







「10月31日 トリック・アンド・トリート!」

月々のイベントスペシャル第一弾です。

この作品は、別な作品を執筆している最中に思いつき、その勢いに乗せて一晩で書き上げました。

そして書き上げたところで、どの項目に収録してもらおうか悩みまして・・・

結局、この作品のために月々のイベントスペシャルを企画しました。

ところで、ここに出る三人の妖怪娘さんの設定は、すべてとろとろ様の設定を使わせていただきました。







「11月3日女の子の台詞は女の子が言うから可愛いんだね」

月々のイベントスペシャル第二弾にして、早速の変化球です。

エリオット・スペンサーという男は、後々の作品でも登場する予定なので、その練習も兼ねて書いてみました。

ですが、予想以上に彼も動かしやすく、つい私の願望を託してしまいましたよ。

もっとも、彼がかなりのハードプレイヤーだというのは前からきめていたことですが。







「11月22日 湯煙の思い出」

月々のイベントスペシャル第三弾。

前々から構想していたスライムの嫁モノです。

人体を容器にしたスライム娘の移動というのは以前から考えていたのですが、今読み返してみるとどう見てもFFです。

フーファイターズです。

誠にありがとうございました。

ところでJOJO六部の徐倫とエルメェスとFFって、どうしてもあずまんが大王のよみとも大阪の三人を連想してしまうんですが、私だけでしょうか?







「12月24日 三田お姉さんのプレゼント」

月々のイベントスペシャル第四弾。

三田さんによる素敵プレゼント作品です。

長らく執筆活動はしていましたが、オナホによるオナニー補助は書いたことが無かったので、少々てこずった記憶があります。

ちなみに作中に登場するオナホのキャッチコピーは実在するものからとりました。

ごめん、嘘。







「1月15日 谷神栄令往流 『山海民口伝』より」

月々のイベントスペシャル第五弾。

昔の中国を舞台にした民話風ですね。

当時は全力でしたが、もう一捻りいけた気がします。

無論『山海民口伝』は架空の書物ですが、なかなかいい設定なので、その後何度も使いまわしました。









「2月14日 ビリーベインフルーツパイ(カカオ味)」

月々のイベントスペシャル第六弾。

三田さんと僕によるビリーベインフルーツパイのCMです。

元ネタはホステスフルーツパイの広告漫画。日本でもこんな宣伝やればいいのに。

途中マルガレーテ様やエミリアさんはじめとする、とろとろ様のキャラクターをお借りしてしまいました。

とろとろ様に感謝と敬意と謝罪を。







「PANDORA」

初の複数分岐つきの長編です。

元ネタは無論CUBE。執筆のためビデオを三回見直しました。

何度みても、音を立てると針が生えてくる部屋でのシーンでひやひやしてしまいます。







「PANDORA Intermission」

「PANDORA」の続編で、第1.5話といったポジションです。

予定ではすぐに「Collapse」に繋げるはずでしたが、監視小屋での生活や三人の同僚達を描写したかったので、書き上げました。







「PANDORA Collapse」

元ネタはCUBE ZERO。一般には評価は低いですが、私は好きです。

作中ではエロシーンが二つしか存在せず、なおかつどちらも取ってつけたようなものだったという、反省するところの多い作品です。

それでも拙作を『面白い』と評価してくださった方々には感謝してもしきれません。

誠にありがとうございました。







「交接法」

古代中国ネタです。

項目こそ妖狐ですが、実際のところ狐はあまり関わっていませんね。

内臓の日かモツ料理の日を見つけ出して、月々のイベントスペシャルとしてねじ込んでおけばよかったと反省してます。

ちなみに、気の練り方だとか何だとかはでたらめです。







「逆転 シリーズ」

たまには嫌がる淫魔を無理やり犯して、そのまま精神崩壊させて、こちらの言うことを何でも聞く性奴隷に仕立て上げる、というある意味ありがちなストーリーをやりたくなったのでしてみました。

ですがそのままで終わるわけも無く、モンスター娘百欄のコンセプトに従い、最後は一回転して元通りです。









「富恵『結婚もしてないのにセックスとか、不潔だと思います!』」

これは私の実体験ではありません。

というよりこんな積極的な幼馴染が欲しいです。でも座敷女みたいなストーカーはカンベン。

さて『最後がなぜクトゥルフだ』と言うご指摘を受けましたが、登場人物が全て、執筆を断念したクトゥルフ物の作品から流用したものだからです。

壇隆一と霧家富恵はその作品の主人公でした。

愛巧なんて名前を英訳すればもろそのままです。

また、彼が上げている女子生徒の名前も、クトゥルフ関連用語のもじりばかりです。

ネーミングばかりに気を使って、文章がおろそかになるいい例だと思います。

反省。何度目だ。







「一目五先生 『山海民口伝』より」

山海民口伝こと、中華昔話シリーズです。

一目五先生の元ネタは、水木先生の中国妖怪辞典。水木先生は偉大です。

この作品についても、天命だとか何だとかそういうところばかりに気を使い、やっぱりエロさが足りません。







「亡きアリシア」

人形娘の項目に、無理やりねじ込んだ作品です。

「犯していると思っていたのに、本当は犯させられていました」を書こうとしていた努力のあとが窺えます。

現在執筆中の長編のプロローグ、とろとろ様の『SVP』に対する『絶望へのカウントダウン』といった感じです。

問題があるとすれば、長編に絶望的なまでにエロが足りないといったところでしょうか。

よーし頑張ってねじこむぞー。







「蛇身女房 『山海民口伝』より」

中華昔話シリーズです。

考えてみれば私、ラミア物って書いたことが無かったんですよ。

そこで丁度元ネタの昔話を読んだので、適当にアレンジして書いてみたんです。

自分の限界を感じました。

なんというかあの名言を思い出します。

「三日の怠慢は、一年の努力を食いつぶす」

執筆の原動力は妄想力ですが、表現力もある程度は必要なんです。

やっぱりeraばっかりやっててはだめですね。













さて、駄文を書き連ねてきましたが、この投稿50作品目スペシャルももうすぐ終わりです。

49作品の解説を書いてみましたが、我ながらかなりの量だといまさらながら驚いております。

以前にこことは別な場所で、あんたはすごい、というお言葉を頂きました。

ですが、この数字は私だけの力によるものではありません。

これほどの作品を書くことが出来たのは執筆者の皆様や、読者の皆様、そしてとろとろ様の存在があったからだと思います。

皆様の指摘や激励、お褒めのお言葉が次の作品を書く原動力となっているのです。

読者や執筆者の皆様の存在が無ければ、私は闇の中を漂うただの岩に過ぎません。

皆様という太陽の光が、私という岩の塊を照らし出し、あたかも輝いているように見せているのです。

ですが、輝いているように見えても、所詮岩は岩。

夜空を照らす、数々の星には到底かないません。

それでも夜空を照らす満月、は無理にしても地球の周りを漂う小惑星の一つとなるべく、私も精進しています。

いつになるかは分かりませんが、私の名に背負った月の字に恥じぬほどの輝きを返すまで、

どうか、今しばらくお待ち下さい。

そして最後に、皆様への感謝の意を込めてこの言葉を記し、このスペシャル作品を終わろうと思います。







読んでくれて ありがとう











十二屋月蝕